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中医学・漢方:症状→診断・処方へ

中医学(漢方)の治療法

概 要

本ウェブでは、中医学(漢方)による現代病名の治療法を紹介しています。
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このウェブは、漢方や中医学の難しい理論を勉強していなくとも、主に患者の症状や状態に基づいて最適の漢方エキス剤を選べるような内容になっています。

編集の特徴

このウェブの編集の特徴は、一つの病気(西洋医学的な病名)をまず患者の状態(症状、体質、発病原因など)の違いによって、大まかにいくつかのタイプに分類し、次にそれぞれのタイプに使える漢方エキス剤を挙げ、その中の第一選択薬を決めてありますが、もし第一選択薬がないときや効果が思わしくないときには、そのグループの中から適応症状に基づいて別の漢方エキス剤を選べるようにしてあります。

これによって、患者のタイプが決まりさえずれば使われる漢方エキス剤も大体決まるため、このウェブを活用していただければ、漢方エキス剤の選択が大きく間違っていたり、片寄っていたりすることはないと確信しています。
このウェブを日常健康の一助としていただければ幸いです。

「異病同治」と「同病異治」

からだの一部にトラブルが生じる場合、東洋医学では問題の箇所は、その一か所に限定されずにからだ全体に影響が及んでいると考えます。たとえば、胃にトラブルが生じたときには、胃だけの問題だけでなく、十二指腸や小腸にもその影響は波及し、また消化器系のバランスの失調は、循環器系の「心」や呼吸器系の「肺」にも影響を及ぼしているとして、からだ全体のつながりで考えるのです。

このつながりを成り立たせている主役が、全身をくまなく流れている気・血・津液の3つの流れですが、この流れの状態の調整を通じてからだ全体のバランスを調整していく治療法は、西洋医学的な病名分類から見ると、複数の症状の治療を同時にカバーすることになります。

たとえば、カゼの薬として知られている葛根湯は、カゼの諸症状だけではなく、肩こりや歯痛、関節の痛みを緩和する効能もあるのです。

カゼの症状と肩こりに同じ薬が処方されることに不自然さを感じる人も多いと思いますが、からだ全体のバランス調整をベースに構築されている東洋医学の治療モデルでは、バランス回復が複数の不快症状の快癒につながるごく自然な結果としてとらえられています。

このような、あるひとつの治療法で異なる病気を治療することは「異病同治」と呼ばれています。

この異病同治と対照的な治療スタイルに「同病異治」があります。これはカゼといった特定の症状のケースでも、個人のからだの状態(=「証」)によって、それぞれ異なる治療法が用いられることを意味しています。

たとえば、カゼの症状に対して漢方薬が処方される場合、患者の体力の状態や体質、または、カゼにかかってからの時間の経過などの条件によって、5~7種類もの異なる方剤(=治療法)から最適な方剤が選択されるのです。
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