食積(脂肪肥り)は、日頃から美食、過食による栄養過多に加えて、運動不足などがあって肥満するもので、飽食の時代といわれる現代にあっては最も多いタイプです。


概 要

食欲旺盛で体力があります。美食・過食傾向。全体的に太っています。体に熱がこもる体質(証)で口の渇きや便秘になりやすいです。


主症状

血中のコレステロール値が高く、高脂血症、糖尿病、痛風などが見られます。


治 療

体力があるタイプなので、余分なエネルギーを発散できる全身運動の水泳やジョギングがおすすめです。ただし、汗をかきやすい体質なので、発汗しやすい夏は水中運動や水泳をしてください。


治則説明

「メタボによるフレイル(高齢者虚弱)(心身の虚弱)リスク」について

肥満でフレイル(高齢者虚弱)に

体重計 つい食べ過ぎて体重が増えやすいです。運動不足が重なると肥満領域の体重に突入しますよ!。

BMI(体格指数=体重kg÷身長mの2乗)で「25」以上は肥満とされ、身長170センチの人なら体重73キロ以上に相当します。

太っていて身体ががっちりしていれば、痩せている人よりも体力がありそうなメージを持つ人もいるでしょう。

しかし、肥満の人もフレイル(高齢者虚弱)(心身の虚弱)に陥りやすく、健康寿命を縮め、要介護リスクを上げてしまいます。

痩せている人は体力が低下しやすいのですが、太っている人も、腰痛や膝痛などで身体活動能力が低下するとフレイル(高齢者虚弱)に陥りやすいのですよ!。

健康予防のギアチェンジ

肥満や糖尿病などを合併したメタボリックシンドロームの方は減量のために運動習慣と食事制限が欠かせません。

フレイル ところが、フレイル(高齢者虚弱)予防では体重を維持してタンパク質などを含め、食事をしっかりとることが求められます。

つまり、予防が相反しているのですね!。

肥満やメタボは痩せなければいけないのですが、フレイル(高齢者虚弱)は体重が減ってやせてしまうと悪化しますよ!。

フレイル(高齢者虚弱)予防のために食べ続けて運動不足のままでは、当然のことながら、肥満やメタボは解消しにくいです。

肥満&メタボとフレイル(高齢者虚弱)を同時に予防するのはとても難しいのですよ!。

肥満やメタボはフレイル(高齢者虚弱)リスクがあることを意識して、中年期の早い段階で改善・予防に努めましょう。

65歳未満と65~74歳のプレ高齢者の一部が肥満やメタボ対策をしっかり行う。

75歳以上はフレイル(高齢者虚弱)対策に切り替えることが重要です。

2型糖尿病治療薬で改善

そもそもメタボは、心筋梗塞や脳梗塞などの心血管疾患を発症するリスクが、そうでない人と比べて約3倍といわれます。

フレイル(高齢者虚弱)は要介護のリスクを上げますが、脳卒中も認知症に次いで要介護の原因の第2位に位置します。

また、中年期の肥満が認知症のリスクを上げるとも報告されています。

つまり、メタボを改善するとフレイル(高齢者虚弱)、認知症、心血管疾患の3つの要介護リスクを下げることにつながるのですね!。

肥満 現在、2型糖尿病の治療薬は、食欲を抑えながら体重も落とすことができるものがあり、血糖値コントロールに取り組みやすくなっています。

メタボも解消しやすい。健康診断で異常値を指摘された場合は、放置せずに適切な治療を受けていただきたいと思います。

肥満やメタボを改善して75歳の壁を乗り越えしょうね!。

健康長寿を伸ばしたならば、さらに高齢期の健康維持のためにフレイル(高齢者虚弱)予防に励む。それが、生涯続く健康寿命に寄与しますよ!。

老人 2型糖尿病の治療で75歳の壁を乗り越え、現在、90歳以上で元気に過ごされている患者さんはたくさんいます。

元気に長生きを実現するため、メタボは放置しないようにしましょうね!。

【健康常識】に異を唱える by 和田秀樹

健康常識とは?

介護などに頼らず、健康で自立した日常生活を送れる期間を「健康寿命」と呼ぶ。

8月、健康計測機器メーカーのタニタが40才以上の男女2500人に行った調査では、理想の健康寿命の平均は男性85.55才、女性86.99才だった。

厚生労働省調査による実際の健康寿命の男性72.68才、女性75.38才とは、男女とも10才以上の開きがあった。

“実力以上”の健康長寿を望む多くの人が頼るのが、世にはびこる「健康常識」だ。

だが精神科医で老年医学の専門家の和田秀樹さん(62才)はその常識に異を唱える。

「日本の医者や病院が紹介する健康常識は、実は日本人を対象とした科学的調査では証明されておらず、本当に日本人に当てはまるかわからないものが少なくない。

それどころか、なかには不健康をもたらすものもあるのです」

著書『80歳の壁』などが次々とベストセラーになった和田秀樹医師。医学界の権威に背を向ける“異端の医師”が、従来の常識を覆す数々の健康法を披露する。

食生活

健康づくりの基本とされる食生活。多くの医者は「カロリーオーバーに気をつけて」と忠告するが、和田秀樹医師は「高齢者は食事をがまんする必要はない」(和田秀樹医師)とピシャリ。

「多くの高齢者は“たいして働いていないから食事は低カロリーでいい”と考えますが、大きな誤解です。高齢になるほど意識してたんぱく質を摂らないと、筋肉の衰えや減少が進み、老化が進行する恐れがあります。

たとえ本人が“あじの干もので充分”と思っても、それでは栄養不足でかえって不健康になります」(和田秀樹医師)

ステーキ 同様に「肉を食べすぎてはいけない」にも、だまされてはいけない。

「肉はコレステロールを多く含み、動脈硬化や心筋梗塞の原因になるといわれます。

しかし、コレステロールには免疫機能を高め、意欲や筋力のもととなる男性ホルモンを増やす作用があるので、性別を問わず健康のために肉を食べるべきです。ちなみに私は最近まで、朝食にステーキを食べていました」(和田秀樹医師)

実際、東京都老人総合研究所が70才の高齢者を対象に追跡調査を行った「小金井研究」で、コレステロール値と死亡率の関連を調べたところ、最も長生きしたのは男性190?219mg/dL、女性220?249mg/dLという、正常よりコレステロール値が高めのグループだった。逆に死亡率が最も高かったのはコレステロール値が男性は169mg/dL以下、女性は194mg/dL以下のグループだ。

塩分と脂肪

塩 医者の健康指導の王道ともいえる「塩分は控えめに」にも和田秀樹医師は懐疑的だ。

「塩分が多いと血圧が上がって動脈硬化を引き起こすとされますが、そもそも塩分を控えると動脈硬化が防げるという国内の疫学調査はありません。

また高齢者は腎臓にナトリウムをためる機能が低下します。そこからさらに塩分を控えると低ナトリウム血症を発症し、意識障害や痙攣を併発するリスクが高まります」(和田秀樹医師)

多くの医者が「身体に悪い」と敵視する脂肪にもさまざまな健康維持の役割がある。

「脂肪には脂肪を燃焼する作用があるので、脂肪を完全に断つと古くなった脂肪を燃やせず、筋肉を分解してエネルギーを作ることになります。そのため身体脂肪が減らず、筋肉量が低下します。

また脂肪は身体や免疫細胞の材料として欠かせず、料理を楽しむうえでも大切な調味料。過剰摂取はNGでも、適度に摂ることは心身に好影響を与えます」(和田秀樹医師)

「食」の大切さ

老年医学の専門家として多くの患者を診た和田秀樹医師が改めて「食」の大切さを説く。

「日々、多くの患者を診療して感じるのは、“食べていない人は元気がない”ということです。食事制限で低カロリーや低栄養、低コレステロールの食事を続けると早く老けてしまう。

栄養が余ることで生じる害より、栄養が足りないことで起きる害の方がはるかに大きくなります。

人間の身体が欲するのは、身体に必要なものなので、まずは食べることを優先してほしい。

ラーメン また、自炊よりコンビニ弁当や外で食べるラーメンの方が多くの食材を使っていて、身体にいい可能性が大きい。外食に罪悪感を持たないでください」(和田秀樹医師)

和田秀樹医師の食生活

そんな和田秀樹医師の食生活はというと……。

「食事制限はもってのほかで、朝はおにぎりや総菜パンにヨーグルト、昼は好物のラーメンとチャーシュー丼に卵をトッピング。

夜は、週3日は外食で晩酌のワインを欠かさず、それに合わせて魚と肉を2日おきで交互に食べています」(和田秀樹医師)

新・健康常識

●食事制限はしなくてもいい、カロリーオーバーしてもいい。
●肉は食べた方がいい。
●塩分不足は命を左右する。
●脂肪は身体に悪くない。
●コンビニ弁当や外食のラーメンを食べてもいい。
●血圧などの数値にこだわらない。
●やせ型より太り気味の方が長生きする。
●60代以降のダイエットは健康に直結しない。
●治療や節制の有無で寿命が変わるかどうかはわからない。
●「心臓ドック」と「脳ドック」さえ受けておけばいい。
●病院や医者の肩書より実績。
●激しい運動は老化を促進させる。
●睡眠時間は何時間でもいい。

【プロフィール】

和田秀樹(わだ・ひでき)/1960年6月7日生まれ、大阪府出身。
東京大学医学部卒業後、東大医学部附属病院精神神経科、高齢者専門の浴風会病院、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェローなどを経て、11月よりルネクリニック東京院院長。
30年以上にわたり、高齢者医療の現場に携わる。著書『80歳の壁』がベストセラーに。


使用漢方薬

次の漢方薬が、肥満(ダイエット・メタボ)・食積(脂肪肥り)・に対してよく効く可能性が高いです。

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処方名:防風通聖散

防風通聖散 解表(発汗)、攻下(寫下)、利尿に清熱の働きを有し、主に中年の脂肪肥りの人の食積、体毒を汗、便、尿にして排泄させる。肥満、便秘、のぼせを目標に用いる。
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【防風通聖散の症例・治例】

次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。

〈漢方薬と家族の協力で肥満を解消〉

治例図 10代のK子さん(当時17歳)は160cmで80kgという大柄な女性でした。洋服のサイズは18~20号で、既製の服はなかなかありません。

健康はもとより美容を気にする年ごろということもあって、ある日、漢方薬を扱っている医師のもとを訪ねてみることにしました。

便秘気味で冷え症のK子さんには、防風通聖散という漢方薬が処方されるとともに、それまで食事の代わりに食べていたスナック菓子とジュースを一切やめること、食事は豆腐や火を通した野菜、小魚を中心にバランスの取れた内容にすること、冷えを解消するために半身浴をすること、さらに運動として通学の際に1駅分を歩くことなどが指導されました。

K子さんは医師からいわれたことを忠実に実行しました。また食事は、家族全員が同じものを食べるなどして協カし、K子さんのストレスを軽減しました。そして漢方薬もきちんと飲み続けた結果、2年ほどで標準体重にまで落とすことができたのです。

今では結婚して子どもももうけ、毎日元気に過ごしています。

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・現代病名:肥満


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【防風通聖散の症例・治例】

次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。

〈約半年でスリムになった〉

治例図 果物屋の奥さん、Nさん(42歳)は、背が高く、がづちりとした体格ですが、体重は70kgと太っていました。

おなかがポコンと盛り上がる太鼓腹のタイプです。なぜ太ってしまうのかというと、商売柄売れ残ってしまうリンゴやバナナなどの果物を、もったいないので、自分で食べてしまうからだといいます。これまでいろいろなダイエット法を試しましたが、やせられませんでした。

便秘気味だという話だったので、防風通聖散を飲んでもらいました。約半年ほどで体重は15kgほど落ち、スリムになり、体が軽くなったと喜んでいます。

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・現代病名:肥満


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【防風通聖散の症例・治例】

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〈便秘、肥満〉

治例図 年齢/50歳代。性別/女性。

体格は脂肪太りで、便が硬いとのことです。ダイエットで色々な製品を試しましたがなかなか痩せなかったので、防風通聖散を用法・用量通りに服用していただいた。

便秘の改善が著明で継続していただいています。現在はお腹が出ていたのが目立たなくなり、でっぷりとした感じがなくなり、体型がスッキリしてきました。5年くらい継続して服用中です。

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・現代病名:便秘、肥満


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【防風通聖散の症例・治例】

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〈防風通聖散と運動で数値が下がる〉

治例図 Bさん(52歳)は、身長が150cmで体重58㎏の女性です。特に自覚症状はなかったものの、健康診断でコレステロール値が300㎎/dlと指摘されたため、心配になって近所の漢方クリニックの診察を受けに行きました。

Bさんは固太りタイプで、基本的に体も丈夫だったので防風通聖散が処方されました。また、医師から薬の服用と同時にウォーキング程度の軽い運動を継続的に行うように勧められました。

防風通聖散を服用しながら運動も続けたところ、3ヵ月後には体重が52㎏まで減り、コレステロール値も230㎎/dlまで下がりました。

もうひと息なので、そのまま服用と運動を続けていくつもりのBさんです。

・現代病名:高脂血症


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【防風通聖散の症例・治例】

次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。

〈肥満と共に高血圧症、便秘、腰痛を合併〉

治例図 54歳の主婦。ここ十年位、少しずつ太るのが悩みのたねで、とうとう160センチにも満たない身長なのに体重が83キロにまでなってしまいました。と、同時に腰痛高血圧、それに便秘に悩まされるようになりました。

見事に太ってがっしりした赤ら顔の、のぼせ症でいつも顔に汗をかいています。脈はしっかりしていて、血圧は176/96もあります。舌は暗紅色で舌の裏の静脈が怒張して蛇行しています。厚い舌苔もあります。食積(食べ過ぎ)と瘀血の証のようです。

そこで防風通聖散の煎じ薬と、瘀血を取る目的で桂枝茯苓丸の丸薬を服用して頂くことにしました。もちろんダイエットと運動の指示を添えた上です。律儀にダイエットと服薬を励行された甲斐あって、この方は服薬開始から二週間で血圧が161/92に下がり、一ヶ月後に10キロの減量に成功、さらにその後2キロ減り血圧は153/90に落ち着きました。

・現代病名:肥満と共に高血圧症、便秘、腰痛


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舌 質

紅舌


紅舌


舌 苔

黄膩苔


黄膩苔


脈 診

沈滑 沈滑


食 養

食養肥満(ダイエット・メタボ)-食積(脂肪肥り)-対応の方は、次の食材を積極的にお召し上がりください。

肉 果物 野菜 温野菜 魚

食欲旺盛タイプなので、お茶や野菜ジュースなどで空腹感を鎮めるのがポイント。良く噛んで食べると少量でも満足感が得られます。

●こんにゃく
食欲旺盛で早食いしゃすいタイプなので、少ない量でも満腹感を得られるようにゆっくり噛んで食べるのがポイントです。体にたまった熱をとり、水分代謝を促進する大豆食品やトマト、キュウリなどの夏野菜、食物繊維たっぷりの根菜や海藻類を食しましょう。


備 考

「メタボリック・シンドローム」とは

最近、「メタボリックーシンドローム」ということばを、よく聞くようになりましたが、その意味を正しく理解している方は決して多くはないでしょう。

メタボリックーシンドロームとは、内臓脂肪が蓄積した肥満を背景に、いくつもの生活習慣病を併せ持っている状態のことを指し、別名「内臓脂肪症候群」とも言われます。では、メタボリック・シンドロームはどのようにして起こるのでしょうか?
最近の研究によると体の脂肪細胞からは、アディポサイトカインという生理活性物質が分泌されます。このアディポサイトカインには善玉と悪玉の2種類があり、善玉アディポサイトカイン(アディポネクチン)は、動脈硬化を抑えたり、インスリンの働きを良くする働きをもっています。

かたや悪玉アディポサイトカインは、血糖値や血圧を上げたり、中性脂肪を増やしたり血栓をつくりやすくします。内臓脂肪細胞が肥大するとこの悪玉アディポサイトカインの分泌が盛んになる一方、善玉アディポサイトカインの働きが弱くなってしまうのです。その結果、高脂血症、高血圧、糖尿病などの生活習慣病が引き起こされるというわけです。メタボリック・シンドロームになると、10年後に狭心症や心筋梗塞脳梗塞になる危険度が、正常な人に比べて36倍も高くなってしまうそうです。

運動と食養生で、内臓脂肪の蓄積を改善

では、内臓脂肪はどうして蓄積してしまうのでしょう。生活の悪習慣が、メタボリック・シンドロームの体質を作る根本の原因です。

主なものとしては、
①食の悪習慣
②運動不足
③生活上のプレッシャー
が考えられます。生活習慣病(糖尿病・高血圧・高脂血症)の予防と治療には適正なエネルギー量の食事・バランスのよい食事規則的な食事習慣・そして適度な運動がとても大切です。

これらの原因によって、脂肪やコレステロール、余分な水分などが体内に蓄積し、新陳代謝が妨げられます。新陳代謝が滞ると、血液がドロドロになり、血栓などができやすくなってしまいます。日頃の生活の注意点として、生活上のプレッシャーをうまく発散して暴飲暴食や、お酒を控えめに。タバコを止め、肉や脂っぽいもの、チョコレートや生クリームなど脂質と糖分の多いもの、果物、炭酸飲料の摂りすぎは禁物です。さらにコレステ□ール値の高い方は、卵の黄身や魚卵などを控えましよう。

中医弁証学では内臓脂肪の蓄積の原因は、主に気・血・水の巡りが悪くなったり、気虚によって消化機能が低下することと関係があると考えられています。食養生の対策としては、食物繊維の多い穀物やきのこ、根菜類、利尿効果の高いお茶や、EPA、とDHAが豊富な青魚類をとることがおすすめです。食事は食べ過ぎを抑えるようによく噛んで食べ、毎日運動するよう心がけて、身体に溜まった余分な水分や老廃物を積極的に排出することが大切です。

体内を掃除し、老廃物を排出する食べ物

食物繊維が多い
玄米、そば、あわなどの雑穀類、昆布、わかめ、ひじき、海苔などの海藻類、しいたけ、えのきたけ、なめこ、マッシュルームなどのきのこ類、ごぼう、大根、たけのこ、かぶ、ニンジンなどの根菜類、小松菜、バナナ、山査子、ピーマン、パプリカ、こんにゃくなど

利尿効果が高い
緑豆、春雨、冬瓜、はと麦など

血中の中性脂肪や悪玉コレステロールを減らす
さんま、さば、いわし、あじなどの青魚類

老廃物を排泄
烏龍茶、ブーアル茶、はと麦茶、杜仲茶、どくだみ茶など

内臓脂肪を溜めないための10の心得!

1.食事(特に夕食)の量を腹八分目に
2.間食はしない
3.味付けは薄めに
4.料理に砂糖をあまり使わない
5.緑黄色野菜を毎日食べる
6.生クリームやバターは控えめに
7.運動習慣を身につける(毎日30分以上、少し汗をかくように歩こう
8.お酒は1日2合以下、週に2日間は休月干日を設けよう
9.タバコはやめる
10.生活上のプレッシャーを上手に発散する

BMI(Body Mass Index)とは

BMIは体重(体格)指数のことで、体重÷身長÷身長で算出される体重(体格)の指標である。疾病との関連からこれに着目し疫学的に調査研究したTokunaga et al(1991)は、それが約22(kg/m/m)においてもっとも有病率が低くなるという結果を得、それぞれの身長においてBMIが22となる体重を「理想体重」とする(呼ぶ)ことを提案している。 BMI = 体重[kg] ÷ 身長[m] ÷ 身長[m]

【BMI肥満度指数】

BMI指数 肥満度
18・5未満 痩せ気味
18.5~24.9 標準
25.0~29.9 肥満
30.0~34.9 高度の肥満
35.0~39.9 重度の肥満
40.0以上 危険な肥満

簡単な計算で、自分の肥満度を知ることができます。
BMI指数=体重(kg)÷身長(m)の二乗
(例)体重75kg、身長165cmの場合
75÷(1.65×1.65)=27.5 となり、
左の表と照らし合わせると、(肥満)となります。
BMI指数が25.0を超えると、高脂血症、高血圧、糖尿病などの生活習慣病にかかりやすくなってしまいます。
BMI指数の標準値は22.0で、最も病気にかかりにくい値と言われています。

自分にあった食事量は、標準体重から算出しましょう。 普通の生活をしている人は、標準体重【標準体重=身長(m×m)×22】に30Kcalを掛けた数字があなたの食事量になります。

BMIによる標準体重の算出

 入力された身長を元にBMI(Body Mass Index)を利用して標準体重を算出します。
身長 (cm)
体重 (kg)
普段の活動
 
普段の活動 職種など
軽度な活動 一般事務、技術者、幼児のいない主婦
中程度の活動 製造業、サービス業、幼児のいる主婦
重い活動 農業、漁業、建設作業
重労働 スポーツ選手
標準体重 (kg)
美容体重 (kg)
肥満度 (%)
BMI
BMI 判定 体重(kg)
18.5未満 やせ 未満
18.5以上~25.0未満 適正体重
25.0以上 肥満 以上
1日に必要なカロリーの目安(kcal)