肺炎は日本人に多い死亡原因の一つです。罹患者(りかんしゃ)の多くは高齢者で、その原因には「誤嚥」が深く関係していると言われます。

命にも関わる「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」を防ぐためには、日頃の予防ケアがとても大切ですね!。

体質を整えて免疫力を高め、飲み込む力をしっかり養うよう心がけましょう。


概 要

「痰」を溜めない

中医学では、体内に溜まった余分な水分や汚れを「痰」といいます。痰には、のどから出るたんや、鼻水、コレステロールなども含まれています。

痰はド□ド□として停滞しやすく気血の巡りを阻害するため、痰が溜まると病気の素因となると考えられています。

また、気管に入り込んだ細菌は、たんと一緒に外に出すことが必要ですが、気の巡りが滞るとのどが詰まって、たんを出しにくくなってしまいます。

常に気の巡りをうながし、体内の水分代謝を良好に保ち、痩が溜まりにくくしておくことが重要です。

普段からむくみがちな方や胃腸の働きが弱い方は痰が溜まりやすいので早めのケアを心がけましょう。


主症状

●痰(たん)の量が多い
●のどの閉塞感
●胸悶
●吐気
●肥満傾向
●むくみ
●舌苔のペタつき


治則説明

痰(たん)をゴックン…しまった! どんなリスクがある?

痰(たん)を飲み込むとどうなる?

風邪をひいたときに痰(たん)が出ることがあります。痰(たん)は基本的に吐き出すのが望ましいとされていますが、つい飲み込んでしまうこともあるのではないでしょうか。

痰(たん)を飲み込むと、体にどのような影響があるのでしょうか。

【図解で丸わかり!】“痰(たん)”は体の状態を表すバロメーター 色別の症状を公開!

高齢者は「誤嚥性肺炎」のリスク


Q.そもそも、痰(たん)にはどのような成分が含まれているのでしょうか。



藤井さん「痰(たん)は、主に気道から出てくる粘液です。

気道は空気が肺に出入りする通り道で、口や鼻などとつながっています。

粘液の中には細菌やウイルスのほか、ウイルスと戦った白血球の死骸や大気中のちりやごみなど、さまざまなものが含まれています。

通常、気管支では1日に50~100ミリリットルの分泌物が産生されます。

痰(たん)として作られ、大部分は気付かないうちに胃に流れていきます。

ところが分泌物が増えると、気道に絡みついた異物を排出しようと、せきとともに痰(たん)が出るようになります。痰(たん)が出るのは、異物を体内に取り込まないようにするための人体の防御反応でもあります」

Q.痰(たん)を飲み込んでしまった場合、どのようなリスクが想定されるのでしょうか。



藤井さん「食べ物や水分を飲み込む、いわゆる嚥下(えんげ)機能が正常な人の場合、痰(たん)を飲み込んでも食道や胃に流れていくので、特に問題ありません。

一方、嚥下機能が低下した高齢者の場合、飲み込んだ痰(たん)が肺につながる気管、気管支に流れ込む可能性があり、その場合、呼吸困難や息切れのほか、誤嚥(ごえん)性肺炎を引き起こすリスクがあります。

高齢者は、痰(たん)を小まめに出した方がよいでしょう」

Q.痰(たん)はどのような方法で処理するのが望ましいのでしょうか。



藤井さん「危険な感染症にかかり、病院で隔離されている場合を除き、痰(たん)は基本的に洗面台に流しても問題ありません。

また、痰(たん)をティッシュペーパーなどに包み、そのままごみ箱に捨ててもよいでしょう」

by 医療法人社団三橋医院理事長
医師の藤井崇博さん。


使用漢方薬

次の漢方薬が、誤嚥性肺炎・痰を溜めない・に対してよく効く可能性が高いです。

医薬品個人輸入 説明表示をクリック(タップ)→説明表示 いらっしゃいませ

処方名:温胆湯

温胆湯
shopping のお買物
規 格 税込価格 数 量 この商品を買う↓
2g×90包(1ヶ月分) 8,280円(税込)
数量
●小太郎の協力会製品のご注文はインターネットではできません。
電話、Fax、Eメールで承ります。
弁証論治しましょう。
500g 19,550円(税込)
数量
●小太郎の協力会製品のご注文はインターネットではできません。
電話、Fax、Eメールで承ります。
弁証論治しましょう。

処方名:半夏厚朴湯

半夏厚朴湯 「痰」を溜めない
shopping ツムラ 半夏厚朴湯 エキス顆粒(医療用)のお買物
規 格 税込価格 数 量 この商品を買う↓
2.5g×42包(2週間分) 3,953円(税込)
数量
2.5g×189包(63日分) 15,545円(税込)
数量





食 養

食養誤嚥性肺炎-痰を溜めない-対応の方は、次の食材を積極的にお召し上がりください。

肉 果物 野菜 温野菜 魚

水分代謝アップ

●冬瓜
●春雨
●苦瓜
●はと麦
●もやし
●とうもろこしの髭茶

痰を出しやすくする

●みがんの皮
●蓮の葉
●こんにゃく
●枇杷の葉
●海藻類
●竹の子
●ところてんなど


備 考

人間は通常、誤って飲食物や唾液を気管内に入れてしまう(誤嚥)と、せき込んだり、むせたりして異物を外に押し出そうとします。

これを顕性誤嚥といい、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)にならないための防御機構だと考えられています。

ところが、異物が気管内に侵入しても、むせることがない場合があります。これを表からわからない、つまり顕在化しないという意味から、不顕性誤嚥と呼びます。

不顕性誤嚥は、異物が気管に侵入したとしても、その感覚があまりなかったり、せき込む力が弱かったりしたときに起こるもので、嚥下障害の進行した状態と言えます。

不顕性誤嚥は症状が見られないため、いつも一緒に生活している家族でさえ見逃してしまい、重篤化してしまう怖い状態です。

よって誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)を予防するためには、この不顕性誤嚥をいかにして早期に発見できるかが鍵となります。

これには専門機関での検査が必須となります。

では、不顕性誤嚥があると診断された場合、またそうかもしれない場合、家庭でできることは何でしょうか?

一つ目の大切なのことは、口腔ケアです。口腔内には善玉菌も多いですが、歯周病を発症する悪玉菌もまた非常に多く生息しています。

これらの悪玉菌(歯周病菌群)は肺炎の原因菌となります。よって、これらの菌をコントロールすることが、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)を予防する重要なことなのです。

よく、口腔ケアというと、ただ歯磨きをすることだという認識がありますが、舌には舌苔(ぜったい)という歯垢と同じ細菌の塊が付着しています。

また、頬粘膜や義歯にも同じように歯周病菌群は住みついています。よって、歯や舌、頬などの粘膜、義歯をきれいにすることを総称して口腔ケアと呼ぶのです。