概 要
体内の潤い不足で皮膚が乾燥
潤いは、皮膚を守る大切な要素です。秋は空気が乾燥し、皮膚表面ばかりでなく体内も潤い不足になりがちです。
慢性的な皮膚トラブルがある場合は、皮膚が弱く乾燥しやすい状態になっているので、特に気を付けましょう。
治 療
乾燥の症状は、体内の「血」と「水」が不足し、皮膚の潤いや栄養が足りなくなることが原因です。毎日の食事で十分に栄養を摂り、身体の中の潤いを保つよう心がけてください。
使用漢方薬
次の漢方薬が、皮膚のトラブル・「燥邪」・に対してよく効く可能性が高いです。
処方名:当帰飲子
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食 養
潤いを与える食材、コラーゲンを豊富に含むものなどを選びましょう。
しっかり食べて栄養を摂るようにしてください。
●ほうれん草
●大根
●りんご
●なつめ
●蜂蜜
●豚の皮
●白きくらげ
備 考
暮らしの工夫で、良い肌状態を保ちましょう
皮膚を良い状態に保つためには、まず外からのトラブル要因を取り除くことがポイント。ホコリやペットの毛などが室内に溜まらないよう、こまめな掃除、換気を心がけましょう。入浴で皮膚を清潔に保つことも大切です。その際、石けんは低刺激で保湿性の高いものを選ぶと安心です。また、スキンケアも大切です。潤い成分として、高麗人参や当帰、紫根などの植物エキスにビタミンE、ヒアルロン酸などが配合された「瑞花露クリーム」などで、ていねいにお手入れしましよう。
おしゃれにもちょっとした工夫を。衣服は肌に優しい綿素材を選ぶ、アクセサリーは素材選びや付け方に注意する、化粧を控えめにする、などを心掛けましょう。また、洗濯用洗剤も自分に合うものを選び、衣類に残らないよう少量を使うようにしてください。
身体を整えるためには、まずバランスの良い食生活を。体内に毒素が溜まらないよう食物繊維などを多く摂り、便秘にならないよう気を付けましょう。また、甘いもの、油っこいもの、コーヒー、アルコール、タバコなどは控えめに。
そのほか、睡眠を十分にとる、ストレスを溜めないといった生活の注意も大切なポイントです。これからは新緑の美しい季節。緑が香る爽やかな空気をいっぱいに吸い込んで、毎日をいきいきと過ごしましょう。