日本人の4人に1人が悩まされているという花粉症です。
日ごとに春の陽気が感じられるこの時期は、憂うつな気分で過ごしている人も多いのではないでしょうか?。
毎年繰り返す不調を和らげるためには「体質改善」がカギですよ!。
この機会に自分の身体を見直して、しっかり体質を整えましょうね。
鼻は肺が外界に開く所であり、従って鼻腔は漢方では肺に属しますね!。
漢方的にはアレルギー性鼻炎では内因的要素が重要で、体内に過剰な水飲があって痰飲と化して肺(上気道)にあり、それが風(アレルゲン)や寒(寒冷刺戟)等の外因によって刺戟されると流涕(鼻汁)と化して鼻腔に流れ出し、クシャミ、鼻汁、鼻閉を惹き起こすものと考えられます。
内経の臓象学説によると、水分の代謝は先ず脾によって吸収されて肺に運び上げられ、肺から一部は汗として皮膚に排泄され、残りは腎の働きによって三焦を通って五臓六脇に四布され、最後は膀胱に集められて一部は再利用され、残りは尿となって排泄されると考えられていますね!。(基礎篇一気、血、水:津液の代謝参照)
従って体内の水分を調節に関係するのは、脾、肺、腎の三臓で、このうちの何かの代謝や働きが失調しても水分の分布や排泄が正常に行なわれなくなり体内に異常な水分(疫飲)が生じますね!。
従ってアレルギー性鼻炎は肺の病として現われるが、それは標(症状)であって、その本(原因〕は肺ではなく脾や腎の虚に起因した水飲代謝の失調である場合が多いですね!。
鼻アレルギーの発作(症状)が起っている時は標治を優先し、病状が寛解した時期に本治により体質改善をはかります。
脈外を循る気で、体表を保護し、病原体の侵入を防ぐ中医学の述語です。
体表を保護するだけでなく、体内の水分や栄養分の運搬、老廃物の排泄にも関与しています。
また、免疫機能を高め、病原体の感染を防ぐ働きもあります。
脈外を循る気で、体表を保護し、病原体の侵入を防ぐ役割があります。
花粉症に効くツボです!!
●早起きをして、しっかり深呼吸しましょうね!。肺の働きを強くしますよ!。
●食事は新鮮な野菜をたっぷり摂りましょうね。辛い、甘い、油っこいもの、乳製品などは控えめにしましょう。
●質の良い睡眠を摂りましょうね!。夕方以降はなるべくカフェインを控えましょう。
●外出時はマスクやメガネ、帽子で花粉をガードしましょう。マスクは内側を湿らせると保湿効果もありますよ!。
●帰宅後は手洗い、うがい、洗顔を実行しましょうね。余裕があればシャワーを浴びるのがおすすめですよ!。
●洗濯物は室内干しにしましょうね!。窓は長時間開けず、掃除はこまめにして花粉を入れない工夫をしましょうよ!。
花粉を吸い込まない防御策と免疫カをアップする食生活で予防
花粉症予防のポイントは、まずアレルゲンとなる花粉を吸い込まないこと。
できるだけ花粉と接触しないことが症状の緩和になります。まだ花粉症にかかっていない人も、花粉許容量を超えると発症する可能性がありますから、外出時には天気予報の花粉飛散量をチェックして、マスクをするなどの防御策をとるようにしましよう。
帰宅時にはうがいや手洗いを習慣にし、体に付着した花粉を取り除きます。
洋服にも花粉がついているので、コートにブラシをかける、こまめに洗濯するなどの工夫を。洗濯物や布団も室内に干すか、乾燥機を使用するのがおすすめです。外に干す場合は、花粉飛散量の少ない日を選ぶようにしましよう。
花粉症などのアレルギー体質を改善するには、毎日の食生活も重要なポイントです。食生活が不規則だったり、栄養バランスが崩れたりすると、免疫機能が低下する結果になり、それがアレルギーになりやすい体質を作る原因の一つになります。単品食ではなく、いろいろな食材をバランスよく摂取することがベストですが、特に体の防衛力を高めて抵抗力を強化するビタミンやミネラルが不足しないように心がけることが大切です。
また良質のタンパク質をとることも大切ですが、肉類は胃腸に負担をかけやすく、熱がこもりやすいので、魚中心のメニューに。特にサバやアジなどの青魚には、血液をサラサラにするEPA(エイコサペンタエン酸)が豊富に含まれ、アレルギーの症状を出にくくする働きがあります。バランスのとれた食事で免疫力をアップし、花粉症に強い体質作りを心がけましょう。