高血圧を予防、改養するためにもっとも大切なのが日常の食事です。高血圧にも体質によってさまざまなタイプがあるので、それぞれにあった食養生を心がけましょう。 体内に過量の水湿を貯えた状態をいい、現代の日本人によくみられる。湿気の多い所に住み、汗をかかず、生魚や生野菜を多食し、緑茶やビールなどの摂取過多が原因です。
水分の過量摂取や太った人に多い。
身体が重い、下腿浮腫、めまい、運動不足、腹部膨満、頭重感。
舌苔;白臓。脈;滑。
□身体が重い
□下腿浮腫
□めまい
□運動不足
□腹部膨満
□頭重感
□舌苔;白風
□脈;滑
半夏白朮天麻湯合釣藤散:胃腸が弱く、めまいや嘔気、頭痛のあるもの。
五苓散合二陳湯:胃部のつかえ感頭痛のあるもの。
五苓散合防已黄耆湯:水太り体質のもの。
防風通聖散:肥満症で便秘のもの。
次の漢方薬が、高血圧症・痰湿証・に対してよく効く可能性が高いです。
毎日の意識と工夫で、生活習慣の改善を
上がった血圧を薬で一時的に下げることはできますが、それでは根本的な高血圧の改善にはつながりません。まずは高血圧を予防・改善するよう、生活習慣を変えていくことが大切です。
毎日の食事では、塩分はなるべく控え、薄味を心がけましょう。焼き魚や和え物にも酢の酸味を上手に使ってみてください。
また、加工食品はあまり使わず、新鮮な食材をとるようにしましよう。毎日のお酒も控え目(1日1合程度)に。
ラジオ体操やウォーキング、太極拳といった有酸素運動も効果的です。お風呂は「ぬるめのお湯に10分程度」を目安にしてください。またお風呂での事故も多いので、風呂場と脱衣所の温度差には注意しましょう。
そのほか、生活上のプレッシャー解消のために趣味を持つ、安定した睡眠をとる、食物繊維の多い野菜やヨーグルトなどを食べて排便を良くする、など無理なく実践できる養生法はたくさんあります。毎日の生活から高血圧を予防・改善するよう、ちょっとした意識と工夫を心がけてみてください。