漢方では「未病」ととらえます!

心血管障害の危険因子であるメタボ。

▼メタボリックシンドローム(Metabolic Syndrome)

内臓脂肪症候群。内臓に脂肪がたまるタイプの肥満に、脂質異常、血圧高値、高血糖などの複数の健康リスクが重なった状態を指します。
日本内科学会や日本動脈硬化学会など8学会が協力して、2005年4月、国内での診断基準を公表しました。
①「肥満」の基準は男性でへその周りのウエスト(腹囲)が85cm以上、女性で90cm以上、
②「脂質異常」は、血中の中性脂肪値が150mg/dl以上か「善玉」といわれるHDLコレステロールが40mg/dl未満、
③「血圧高値」は最高血圧が130水銀柱ミリメートル(mmHg)以上か最低血圧が85水銀柱ミリメートル(mmHg)以上、
④「高血糖」は空腹時の血糖値が110mg/dl以上。
①の腹囲に加えて、②~④のうち二つの基準を満たす場合に、メタボリックシンドロームと診断されます。

▼中性脂肪(neutral fat)

コレステロールやリン脂質、脂肪酸もありますが、体内に最も多い脂質が中性脂肪(トリグリセライド/TG triglyceride)です。

 

体内の中性脂肪は、皮下脂肪または内臓脂肪として、エネルギー貯蔵庫の役目をしています。

コレステロール新基準/脂質異常症

心筋梗塞につながるとされる血中コレステロールと中性脂肪の異常を診断する新基準。日本動脈硬化学会が2007年4月に公表。従来採用されてきた総コレステロール値を診断基準に使うのを止めた。代わりに、

①悪玉コレステロールといわれるLDL値が140(mg/dl)以上、

②善玉コレステロールといわれるHDL値が40未満、

③中性脂肪値が150以上の場合を脂質異常症と診断する。

これまでは「高脂血症」と呼んできたが、HDLが低い場合も「高脂」とするのは適当ではないため、名称を変更した。

高血圧(hypertension)

心臓が収縮して血液を送り出すときは、動脈血管に最も高い圧力がかかり、逆に心臓が拡張して血液が戻ってくるときに最も低い圧力になる。

日本高血圧学会は、最高血圧(収縮期血圧)が140水銀柱ミリメートル(mmHg)以上か、または最低血圧(拡張期血圧)が90水銀柱ミリメートル(mmHg)以上の場合を高血圧と定義している。

高血圧が継続すると動脈硬化を招き、脳卒中や心筋梗塞を起こしやすくなる。

血糖値

(blood glucose level)

血液中のグルコース(ブドウ糖)の濃度。正常でも食前と食後で血糖値は異なる。
正常値は、空腹時血糖が1デシリットル当たり70~100ミリグラム(平均80ミリグラム程度)。
食後は炭水化物が吸収されてブドウ糖になり血中に入るため、食後時間血糖は140ミリグラム以下。
60歳以上では空腹時血糖110ミリグラム以下、食後1時間血糖160ミリグラム以下を正常とする。
近年、健康診断の空腹時血糖に異常はないのに、食後に血糖値が急上昇するタイプがわかってきた。検査で見逃されやすく「隠れ糖尿病」ともいわれる。

 

未病

健康ではないが、さりとて病気ともいえない状態。

日本未病システム学会では、「自覚症状はないが検査では異常がある状態」と「自覚症状はあるが検査では異常がない状態」を合わせて「未病」と定義している。
もともとは中国の医学書『黄帝内経』(200年頃)で「病気に向かう状態」として登場し、日本では貝原益軒の『養生訓』(1713年)に出てくる。
加齢にともなう体の衰えや不調とうまく付き合うという考え方や予防医学、統合医療への関心の高まりから、注目されるようになった。

 

メタボリック症候群も未病のひとつとみなされている。

 

 

 

 

 

 

 

 

          中性脂肪の正常値

          30~149 mg/dL

 

 

 

 

 

 

 

 

            ヘモグロビンAlcは、

 

            HbAlc(NGSP) 4.6~6.2

            HbAlc(JDS)   4.3~5.8

            が正常です。

 

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