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西洋医学も上手に利用しながら
漢方を活用
西洋医学の場合、高コレステロールならコレステロールを下げる薬、血圧が高いなら降圧薬といったように、個別の症状や原因に対して別々の薬が使われます。 対して漢方薬は、1剤でもさまざまな症状に対応できることが特徴だといえるでしょう。 ただ、血圧が高い場合などは、最初は西洋薬で整えていくことも必要です。
西洋薬を上手に使いながら、生活改善と漢方医学的なアプローチを併用することが大事です。
メタボリックシンドロームに使われる代表的な漢方薬は、防風通聖散、防已黄耆湯、九味半夏湯。いずれも毒を外に出す薬(瀉剤)です。男性では防風通聖散、女性には防已黄耆湯をよく使います。前者は実証で便秘ぎみの人、後者は水太りで虚証ぎみの人にいいとされますが、臨床試験では証に関係なく十分な効果が得られることもわかっています。しかしこれらは肥満体質に合併する諸症状の改善が目的です。
●表裏双解剤
●八綱分類:裏熱実証
●舌診:紅舌。黄貳苔
●脈診:沈で実脉。あるいは滑数。
●診断のポイント:食毒、硬い太鼓腹、便秘、のぼせ症状
●利水剤
●八綱分類:裏(表)寒虚証
●舌診:湿潤して淡白、白苔を有す
●脉診:浮で、按じて軟らかい感じの脉
●診断のポイント:ブヨブヨした肥満(風湿身重)、下肢むくみ傾向
●扁鵲(へんせき)は、中性脂肪・内蔵脂肪を減らす医薬品です。 ●意外と筋肉質で、カッチリした方に適しています。 ●皮下脂肪がどんどんついてきて、食べることが恐ろしく感じる方に適しています。 ●余分な水分の俳泄が悪い方に使用します。
●舌診:白または黄の厚い苔があることが多い
●脉診:弦脉あるいは沈実
●診断のポイント:実証、へそから上の緊張、便秘傾向