概 要
脾胃は、食物から栄養分を吸収して全身に運ぶ役割を担っています。また、内臓が定まった位置にあるよう、下垂を防ぐ働きをもっています。
この脾胃の働きが弱くなると、栄養不足から膀胱や腎の機能が低下するだけでなく、骨盤低筋がゆるみ内臓が下がって膀胱や尿道が圧迫されます。
このタイプは普段から疲労感、倦怠感が強く、息切れ、食が細い、便に粘りがある、下痢気味などの症状が現れます。疲労が溜まると尿漏れがひどくなるため、脾胃の機能を高め、基本的な体力を養うようにしてください。
治 療
尿漏れの予防と対処
●ストレスを溜めない
●睡眠をしっかりとる
●毎日のお風呂で適度な発汗を
●カイロなどを活用し、下腹部を温める
●お灸をする(主なツボ:中極、関元、三陰交)
●骨阻低筋(尿を出す1止める役割)を鍛える体操を
骨盤低筋を鍛える基本の体操
@肛門と膣を身体の中に絞り込み、膀胱を上へ上げる(ぎゅーっ)イメージで力を入れます。
Aその状態で5秒数えたら、全身の力を抜きます。
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@Aを2回繰り返して1セットです。
1日数セットを毎日続けましょう。
使用漢方薬
次の漢方薬が、尿漏れ・脾虚・に対してよく効く可能性が高いです。
処方名:生脈散
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処方名:補中益気湯
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食 養
粘りや甘味のある食材で「気」を補いましょう。
●もち米(おこわ、赤飯など)
●蓮子肉(はすの実)
●鶏の砂肝
備 考
気持ちはゆったり。ストレスを溜めず、気楽に養生を
尿のトラブルは精神的な負担が大きいものですが、あまり神経質にならないことが大切です。過度な緊張やストレスは、心にも身体にもさらに負担となります。
特に尿漏れは、早いうちから予防することが可能です。「年だから…」などと思わずに養生を心がけ、ショッピングも旅行も存分に楽しめる、いきいきとした毎日を過ごせるよう心掛けましょう。