熱感・高熱(39℃以上)・咽喉痛


概 要

温熱病毒(ウイルス)が、呼吸により肺へと侵入。肺衛が防衛反応を起こし、熱症状が現れましたよ!。

衛分証は温病の最初の段階です。病変は最も浅い部位にあり、一般に軽症で持続時間も短かく、治療が適切であれば、何も影響を残さず邪を体表から排除できます。臨床症状は発熱して微かに悪寒し、風や寒さを嫌います。同時に頭痛、口乾、咽痛、咳嗽など上気道の炎症症状が顕著ですよ!。

舌質は変化がないか、やや舌尖が赤味を増します。多くは咽頭発赤が見られます。脉は浮数ですね!。

太陽傷寒の表寒証に対し、温病衛分証は表熱証です。治法は荊芥・羌活・連翹などの配材された辛涼解表剤による発汗と解肌で、主な処方は銀翹散や桑菊飲ですが、エキス剤の場合葛根湯合桔梗石膏や升麻葛根湯などを代用して用いています。


証:衛分証の説明へ

主症状

・発熱(39℃以上)
・熱感(熱感強く、わずかな寒気混じる)
・咽喉痛
・頭痛
・かすかな口渇


治 療

インフルエンザなど流行性感冒も、温病(初期は衛分証)に区分されるものですね!。

銀翹散を継続服用すれば、3日程で治癒しますよ!。


治療原則

在衛汗之可也


治則説明

辛涼清解・宣降肺


使用漢方薬

次の漢方薬が、傷寒と温病・温病・衛分証に対してよく効く可能性が高いです。

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処方名:銀翹散

銀翹散 疏散風熱・清熱解毒

風熱邪気の侵入を受けた外感風熱の初期に用いる代表処方ですよ!。

温病弁証では、衛分証を治療する主方ですね。

風熱邪気が裏に深く入るのを防ぐため、早い段階から清熱解毒作用のある金銀花と連麹を主薬として用います。

咽痛を緩和する桔梗・牛夢子・薄荷などが配合されているので、咽の腫れ・唇痛、例えば扁桃腺炎、あるいは口内炎を治療する効果が優れていますよ!。

本方剤は清熱剤の少ない日本では重宝される辛涼解表剤ですね!。

風熱感冒を治療すると同時に、流行性が見られるインフルエンザの初期、あるいは化熱しやすい人の感冒初期に適しています。
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舌 質

舌尖と舌辺が紅


舌尖と舌辺が紅
舌尖と舌辺が紅

舌 苔

白薄


白薄
白薄

脈 診

浮数 浮数


備 考

呉鞠通

熱性病の伝播と治療の知識が記される【温病条弁】には、「病重き者は4時間毎の服用」と記されていますね!。

熱感強い流行性感冒も、3日間の継続服用で治癒します。

服用規定順守の立場で考えれば、銀翹散は1日3回服用、不足分を同薬効のバンラン根エキスで補う方法がありますよ!。

熱感カゼなど、熱性感染症を治す知識

ウイルスが起こす熱性感染症は、古来繰返し起こり、多くの方が亡くなりましたよ!。

医学を学ぶ呉鞠通(1736~1820年)は親族多数を熱病(温病)で亡くし、悲劇を繰り返さぬ思いから、葉天使(1666~1746年)の遺した衛気営血弁証や臨床体験をまとめ「温病条弁」として記しました。

温病学は傷寒論を基礎とし、それでは対応困難な外感熱病のため、17世紀に新たに編み出されましたね!。

「熱感カゼ(インフルエンザ)」と限定しましたが、ウイルス性肝炎・ヘルペス・帯状庖疹など多くの熱性感染症に対応します。温病は血液に侵入し、肝を侵します。重篤な症状を招かぬ様、初期対応が肝心ですよ!。