乾燥障害（ 皮膚乾燥・かゆみ- ）

概　要

水分代謝の調節機能を持つ「肺」は、皮膚に潤いを届ける役割を果たしています。そのため、「燥邪」によって肺の働きが低下すると、皮膚に潤いがなくなり乾燥やかゆみが起こるようになります。

肺の状態は、すぐに皮膚に反映されます。皮膚の乾燥が気になったら、表面のケアだけでなく身体の中から潤いを保つよう心がけましょう。

主症状

・手のザラツキ
・皮膚の乾燥
・化粧のりが悪い
・乾燥による皮膚のかゆみ
・髪のパサつき

治　療

潤い生活のポイント

早寝早起きで十分な睡眠を

毎日の睡眠は、体内の潤いを保つための大切な時間です。気持ちよく眠れる秋の夜は、早寝早起きを心がけて十分な睡眠をとりましょう。

水分よりも、潤いのある食材が効果的

人の身体は水分や血液によって潤っているため、水分ばかりをたくさん摂るよりも、潤いの多い食材を選んでしっかり栄養を摂る方が効果的です。

料理は塩分控えめに

塩分の摂り過ぎは乾燥につながるので要注意。だしの風味などを上手に活かして物足りなさを補し、ながら、おいしい薄味料理を心がけましょう。

肌にやさしい生活習慣を

皮膚のトラブルがある場合は、綿素材の下着や洋服を着る、敏感肌用の石けんや化粧品を選ぶなど、皮膚に負担をかけない工夫をすることが大切です。

目の使い過ぎに注意

テレビやパソコン、ゲームなど、現代の生活には目の負担になる要素がたくさん。ドライアイが気になる人は、なるべく目に負担をかけないよう心がけましょう。

使用漢方薬

次の漢方薬が、乾燥障害・皮膚乾燥・かゆみ・に対してよく効く可能性が高いです。

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処方名：当帰養血精

皮膚の乾燥・かゆみの方へ

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食　養

乾燥障害-皮膚乾燥・かゆみ-対応の方は、次の食材を積極的にお召し上がりください。

・豚皮
・豚足
・白きくらげ
・鶏の手羽先
・オリーブオイル
・りんご
・バナナ
・パパイヤ
・ヨーグルト

暮しの養生

●ストレスを発散して秋の憂鬱対策をしましょう。
●早寝早起きを心がけましょう。
●水分をたくさん摂るよりも、潤いの多い食材を多く食べましょう。
●辛い食べ物は控えめにしましょう。
●保湿性の高い石鹸を選び、皮膚を守りましょう。
●温水と冷水のシャワーを交互に浴びて皮膚を強くしましょう。

備　考

乾燥トラブルを予防・改善するためには、身体の中からしっかり潤いケアをすることが大切です。

食事や睡眠を十分に取る、身体の状態に合わせた食材選びを心がけるなど、日々の養生で"潤い体質"を作ってください。