調胃承気湯 of 方剤別漢方薬

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方剤別漢方薬 Last Updated 2010-06-30
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こんな方に

比較的体力ある方

主 治

大腸熱結(乾燥便秘)/胃腸の実熱証

適応症

便秘、小児の食あたり、むし歯の痛み、歯痛、歯齦痛、咽喉腫痛、しゃっくり

妊娠・授乳の注意

女性

●大黄、芒硝により、流早産の危険性があります。
●授乳中は、乳児が下痢をする場合がありますので、使用には注意が必要です。

診断のポイント

●腹満、緊張良好
心下痞
●便秘

弁証論治

●胃熱(胃火・胃火上炎) »

出典書籍

出典書籍 (source)
西暦250年 三国時代 『傷寒論』 校訂 →処方使用期間:1757年間



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k0685 42包(2週間分) 3,275円(税込)
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k0813 189包(63日分) 12,376円(税込)
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●一日分生薬乾燥エキス量…1.75 g  ●一日分価格(税込)…214円

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証の判定

判定

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中医学の証・解説

次の症状のいくつかある方は、本方剤が良く効く可能性が大きいです。

調胃承気湯 朱雀:四神の獣・南方の守護神

八 法

吐法:嘔吐させることにより、咽喉・胸膈・胃カンなどに停留している痰涎・宿食・毒物などを口から排出する治法です。

【中薬大分類】瀉下剤…排便を促す方剤です。大便を通導し、腸胃積滞の排除・実熱の蕩滌・水飲寒積の攻逐等を行い、裏実を解消する方剤です。八法の中の【下法】に相当します。

【中薬中分類】寒下剤…冷やしながら下す方剤です。裏熱積滞の実証で便秘・腹満・腹脹・腹痛・潮熱・舌苔が黄・脈が実の場合に用います。

八綱分類

裏熱実(りねつじつ) 裏 熱 熱 実 …証(体質・症状)は、一応裏証(慢性症状)、熱証(炎症)、実証(体力中くらい)の方に適応しますが、この方剤は、たいていの、どの証にも対応します。


【気血津・臓腑証】
裏実熱(熱結)(りじつねつ(ねつけつ))…大黄の清熱・瀉下の効能を利用した消炎・解熱・抗菌の方剤で、主として腹腔内臓器の炎症に用います。また、大黄のもつ利胆作用によって解毒・排泄を強め、腸管内の腐敗物・細菌・トキシンなどを排除すると供に吸収をブロックする、とも考えられます。
元来は陽明病・気分証の熱結で「高熱・多汗・腹満・便秘・はなはだしければ意識障害・舌苔が黄~褐色」などを呈する発熱性炎症の極期に用いました(症候から炎症性腸管麻癖と考えられる)。
腹満・便秘のときには、物理的に水分を保持して便を軟化させる芒硝を配合して大黄の瀉下作用を強め、また瀉下の程度が過大にならないよう緩和の炙甘草を加え、調胃承気湯として使用します。
以上のように、熱結に対する方剤です。ただし、熱結に対しては大量を使用する必要があります(エキス剤1日量の5~10倍)。
一般には腹腔内臓器の炎症で便秘傾向の場合に用いますが、大腸炎などのテネスムス・悪臭ある下痢にも消炎や炎症性産物の除去の目的で使用して有効です(下痢に下剤を用いることを「通因通用」といいます)。

【証(病機)】陽明熱結(ようめいねっけつ)

中医学効能(治法)

峻下熱結・瀉熱通便・清熱瀉結・瀉下

用語の説明(term)

通便(つうべん)…便通を良くすることです。

清熱瀉火法(せいねつしゃかほう)…寒涼性の生薬を用い、熱や火邪(高熱・口渇・顔面紅潮・目の充血・腹満)を除く治療法です。

瀉火(しゃか)…熱の過剰な状態を改善することです。

組成成分

各生薬の詳細説明にリンクします。
大黄  芒硝  甘草 

調胃承気湯の中薬一覧(herb list)
生薬名(herb name) 薬量(quantity) 君臣佐使(role) 効能1 効能2 大分類 中分類

大黄 »

2

君薬

攻下・清熱

活血化瘀

瀉下剤

攻下薬

芒硝 »

1

臣薬

攻下・清熱

瀉下剤

攻下薬

甘草 »

1

使薬

緩和

補虚薬

補気薬

・君薬…方剤配合中の主薬で、症状に対して主に作用する薬物です。
・臣薬…主薬を補助して主薬の効き目を強化する薬物です。
・佐薬…主薬に協力して二次的な症状を取り除くか、または主薬を制御し、主薬による副作用を抑えるか防ぐ薬物です。
・使薬…方剤の中では二次的な薬物か、引経(薬物を病のある場所まで引率していく作用)の薬物です。

中薬構成(herb composition)

神農

胃腸を調え(調胃)腹が張ってガスのたまるのを除く(承気)方剤の意味です。
この方剤の主薬である大黄も、その補佐薬である芒硝も、ともに漢方の緩下薬の代表で、それに緩和の目的で甘草が加えられたのが 本方剤です。すなわち緩下剤の基方ともいうべきものです。
もっとも大黄・甘草の二味から成る大黄甘草湯というものもありますが、大黄は燥性ですから、燥尿(コロコロ便)の場合は、出ることは出るが快通しません。ところが芒硝は潤性であるから、燥尿の場合も出やすくなります。これが芒硝の配合されている理由です。

神農:三皇五帝のひとりです。中国古代の伝説上の人といわれます。365種類の生薬について解説した『神農本草経』があり、薬性により上薬、中薬、下薬に分類されています。日本では、東京・お茶の水の湯島聖堂に祭られている神農像があり、毎年11月23日(勤労感謝の日)に祭祀が行われます。