こんな方に
慢性気管支疾患
主 治
慢性の乾咳・喀血・咽の乾燥・少痰/慢性気管支疾患
適応症
慢性気管支疾患
弁証論治
出典書籍
(source)
西暦1596年 明時代 『東医宝鑑』 朝鮮・許浚 →処方使用期間:411年間
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証の判定
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八 法
…補法:気血陰陽あるいは臓腑の虚損を補養する治法です。
【中薬大分類】治燥剤…乾燥による失調を治す方剤です。滋陰潤燥の効能を持つ薬物を主とし、燥証を改善する方剤です。
【中薬中分類】滋陰潤燥剤…体内の乾燥を治す方剤です。臓腑の陰液虧損による内燥に適用します。
八綱分類
裏熱虚(りねつきょ) …証(体質・症状)が、裏証(慢性症状)、熱証(ほてり)、虚証(虚弱)の方に適応します。
【証(病機)】肺腎陰虚(はいじんいんきょ)
中医学効能(治法)
滋陰潤肺
用語の説明(term)
・腎虚(じんきょ)…腎虚;下半身に位置する臓器の働きが低下した状態をさし、様々な全身症状をもたらします。腎の精気不足です。
腎陰虚:陰が虚して相対的に陽が亢進し熱を帯びます。
腎陽虚:陽が虚して冷えや精力減退を伴います。
肺腎を滋補します。
主薬は滋陰補習・情熱涼血の生地黄で、養肺潤燥の蜂蜜が補助して、肺腎を滋潤します。
人参・茯苓は健脾益気により化源を益し、肺腎に精微を運輸して滋潤を促進します。茯苓は淡惨により他薬の嵐滞を防止します。全体で滋陰潤肺の効能が得られます。
備 考(Remark)
《古今名医方論》には「乾咳は、声ありて痰なし、火来りて金(肺)に乗じ、金極りて鳴るなり1これ本元の病悠澁漸漬にあらざれば、成功を責むること難し。もし苦寒を誤用すれば、ただ脾土を傷り、金は反って母なし。故に丹漢は地黄をもって君となす。 水を盛にせしむればすなわち火自ずと偲む、またその肺を損ずればその気を益す、故に人参を用いもって生発の元を鼓す、虚すればすなわちその母を補う、故に挟帯を用いもって万物の本を培う、白蜜は百花の精たり、味甘く脾に帰し、性潤にて肺を悦せ、かつ燥急の火を緩む。四者みな温良和厚の品、誠に宝重に堪る。郭機曰う、吾に沈療起き、珍纂霞瑳なり、ゆえに壌玉の名ありと」とある。