中医学には、独自の診断法がありますが、そのなかにのひとつに「舌診」があります。舌は、臓腑経絡、気血津液、邪正状況を反映する客観的な診断指標です。
苔の上に水分が多くすぐにでも滴るような感じがします。「水滑苔」とも呼びます。
舌面に透明な粘液のような苔がつき、舌を出すと水が滴り落ちるような滑苔は、飲邪のシンボルです。
水湿の停滞 ・飲邪(寒邪)
次の例番号をクリックしてください。
Null
Null
舌体は正常ですが、舌色が暗くて赤いです。舌粘膜のきめは細かくて若々しく、嫩舌に属します。舌面には透明な粘液のような苔がつき、舌を出すと水が滴り落ちるような舌象を滑苔といいます。舌根にはまだ少し膩苔が残っています。
肺が寒邪に冒され、肺気の宣発(肺の機能の一部で、呼吸、皮膚を通し、水液を発散、排泄をすること)(上昇)と肅降(肺の機能の一部で、気の機能を調節することにより、痰と水液を便から排泄すること)(下降)の動きに影響があらわれ、水の運輸がうまく行われず肺に停滞したり逆流したりすると、咳疾、喘息胸苦しさを訴え、足がはれ、尿が出にくいなどの病的な状態を呈します。
ひどくなると肺病が心病(心の病気で、循環器系と脳神経の病状が主としてあらわれる)に及び、血液循環にも障害を来すので、舌質が暗くなる痕血証があらわれます。
また、水が腹部にたまったり、胃腸が弱くなったりして、しばしば生つばが出てくるので、舌面にも水分が多くなります。
舌苔に水分が多すぎて湿っぽくなっている場合は、体内に水分が過剰にあるか、からだが冷えていることをあらわしています。
さらに、舌が大きく、ふちに歯のあとがついているなら、かなり過剰な水分が停滞していると考えられます。むくみ、関節のこわばり、手足がだるい、しびれる、重だるい倦怠感、頭や腰の重い鈍痛、めまい、耳鳴りなどはありませんか。胃でポチャポチャと音がする、食欲不振などの症状があれば、胃の機能低下が心配です。心臓や頭部に圧迫感があるなら、狭心症や脳梗塞に気をつけてください。花粉症やぜんそくにも関係しています。
また、舌自体が紫色であれば、からだが冷えています。代謝機能が低下し、必要な体温を作り出すことができない状態です。冷えると抵抗力が落ちるので、かぜ、腹痛や下痢などの胃腸障害に要注意です。生理痛や生理不順、痛風の発作にも関係します。もし、不快な症状が温めることで楽になるようなら、すぐに冷えを改善しましょう。
さらに、疲れやすくて元気がなく、気力にも欠けるようなら、からだの諸機能が低下し、免疫力も下がっている状態です。エネルギー代謝が衰え、血液循環も悪くなっています。貧血、不妊症、甲状腺機能低下症、更年期障害、骨粗嶺症、がんとも関係があります。抜け毛や白髪も気になります。
Tongue qualities were scientific measures because they were objective(客観).
I can feel it,you can feel it,so it's not subjective(主観).
白滑苔とともに淡白舌・脾臓・歯痕が現れます。陽虚内寒によって津液を温運できず水飲が内停することによるものです。
治療原則は温陽散寒・化気利水です。
●真武湯
●牛車腎気丸
滑苔の場合に使用される漢方方剤は、次のとおりです。
飲病にかかった人は体質寒性(生まれつき、体温がやや低く、寒さに弱い。四肢が冷え、顔色が薄い)のタイプで、陽気が衰え、寒邪に冒されやすいです。寒性は引き締める特性を持ち、陽虚で水、血が流れにくく、瘀血証にもなりやすいです。
そのため、冷房や冷たい飲食は合わないです。例えば、アレルギー性鼻炎、喘息の人が、夏の季節に発作が起こりやすいというのは、おそらく冷房と無関係ではないと思われます。喘息の子供はアイスクリームを食べなければ発作の可能性も少なくなります。
また、冷たいもの、生ものは胃を冷やすので、消化不良、胃炎、胃潰瘍を起こしやすいです。胃病の人は熟物(火気で加工したもの)を暖めて食べるとよいです。
また、体質は生まれながらのものでなかなか改善しにくいので、病気の発作がないときに八味地黄丸や六君子湯のような温補薬を続けて服用するとよいです。
朝一番に舌をチェックし、色・形・苔を評価しましょう。 ひび割れ(裂紋)や斑点があるか否かを確かめましょう。
舌の臓腑区分
病気が全身に波及している場合は、舌の全体に変化がみられます。
局部に限定している段階では、特定の臓腑区域に変化が見られます。
Tongue examination is one of unique exam method in Traditional Chinese Medicine(TCM).
It is a necessary component in clinical diagnosis.
Those famous doctor who lived in ancient society or live in modern society, are good at tongue-exam.
●料理が薬(くすり)になる膳=薬膳
●薬膳=食べる方の体質に合っている食事料理
●薬膳は中華料理とは限りません。日本の日常の食材で作れます。
●主菜には、ただちに「陽気」を養ってくれる羊肉、鶏肉などに、スパイスを使用して身体を温めると良いでしょう。
身体を温める「生姜(しょうが)」や「シナモン(桂皮)」などを積極的にとり、身体を冷やすものは避けましょう。
冷たい食べ物はできるだけあたためて食べましょう。
日光を浴びて散歩すると、陽の気が高まるので良いです。
身体を温める「陽」の気が足りないのが「陽虚」です。体が冷えやすく、そのために腰や関節に痛みを感じたり、下痢をしやすいなどの症状があります。
寒さに弱くて、冬になると不調になりがちです。寝ても疲れがとれません。やる気が出ず、声に力がないといった特徴があり、体がむくんだり、尿の量が少ないといった症状も見られます。
夏場でも体を冷やさないように注意し、胃腸を冷やす生ものや冷たいもの、消化が悪い脂っこいものや高カロリーの食べ物は避けましょう。また、「塩分の控えめ」も心がけてください。
身体を温める「陽気」が不足している「陽虚体質」は、手足が冷たく寒がりで、全身の冷えが特徴です。
冷えの中心が腎にあると、頻尿や膝腰の冷えが顕著になり、脾にあると、お腹が冷えて下痢しやすくなります。「気虚体質」が冷えを受けてこの体質になると、「気虚」「陽虚」2つの体質を持ち合わせることになります。
この体質は、季節を問わず身体を冷やさないことが大切です。夏でも上着を用意して、足腰やお腹を冷やさないようにします。
身体を冷やしやすい「寒性」の食材は控え、陽気が補われやすいように「辛味」の食材と「甘味」の食材をいっしょに摂りましょう。熱かんなど、身体を温めやすいお酒なら、適度な飲酒も問題ありません。
●身体を冷やす「寒性」、「涼性」の食材や、緑茶などの「苦味」の食材の摂り過ぎに注意しましょう。
●にがうり、セロリ、トマト、なす、すいかなどは、なるべく避けましょう。
●気になる不調を自分で手軽にケアする方法として、おすすめなのが『ツボ』(経穴)です。
数千年の歴史を持つ中医学(東洋医学)の治療法です。
WHO(世界保健機関)の主導でツボの名称統一を行うなど、最近は世界的にも関心が高まっている治療法です。
「お茶で一服する」「トイレに立つ」といったタイミングでツボを押すことを、ぜひ習慣化しましよう。その場で不調を解消できるだけでなく、病気への抵抗力や免疫力を日々、高めていくことが可能です。
身体の根本である「腎」の働きをよくします。腰痛や生理痛にも効果があります。
身体を温める「陽」の気が足りないのが「陽虚」です。体が冷えやすく、そのために腰や関節に痛みを感じたり、下痢をしやすいなどの症状があります。
寒さに弱くて、冬になると不調になりがちです。寝ても疲れがとれません。やる気が出ず、声に力がないといった特徴があり、体がむくんだり、尿の量が少ないといった症状も見られます。
夏場でも体を冷やさないように注意し、胃腸を冷やす生ものや冷たいもの、消化が悪い脂っこいものや高カロリーの食べ物は避けましょう。また、「塩分の控えめ」も心がけてください。
●世界の伝統医学の中でも、最も理論体系が整い、豊富な治療手段を備え、長い経験の蓄積があり、実用性の高いのが中医学(東洋医学)です。
この医学は病気の治療ばかりでなく、養生思想も内容が豊かで、病気の予防や健康増進にも活用できます。
その大きな特徴は、一人一人に合わせたやさしい眼差しで、各個人の体質を見極め、体質や体調に合った養生や生活改善を提案することです。
まず、服装にはいつも気を配ることが大切です。
冬ならちょっとした外出でもマフラーと手袋を忘れずにお出かけください。
夏は、冷房がきいた場所と炎天下を行き来すると、血管がそのたびに収縮と拡張を繰り返して、血のめぐりが悪くなる原因になるため、はおりものをバッグに忍ばせて、こまめに服装を調節することを心がけて。
「寒い」と感じる前に着るのがコツです。
また、冷えが体内に入り込みやすいおなか、腰、足首、かかとは、どんな季節でもしっかりガードするようにしましょう。
そして、入浴はシャワーですませず、できるだけゆっくりと湯船につかる習慣を身につけましょう。
身体を温める「陽」の気が足りないのが「陽虚」です。体が冷えやすく、そのために腰や関節に痛みを感じたり、下痢をしやすいなどの症状があります。
寒さに弱くて、冬になると不調になりがちです。寝ても疲れがとれません。やる気が出ず、声に力がないといった特徴があり、体がむくんだり、尿の量が少ないといった症状も見られます。
夏場でも体を冷やさないように注意し、胃腸を冷やす生ものや冷たいもの、消化が悪い脂っこいものや高カロリーの食べ物は避けましょう。また、「塩分の控えめ」も心がけてください。
身体を動かさないでいると、熱の産生源でもある筋肉を衰えさせ、ますます冷えやすい身体になってしまいます。冷え性を治すためにも、血のめぐりをよくするためにも、適度な運動は必要です。
長続きさせるために、自分が楽しめるようなスポーツを選びましょう。
ただし、水泳や水中運動は避けてください。水温がそれほど低くなくても、水には身体の熱を奪う性質があるからです。