中医学には、独自の診断法がありますが、そのなかにのひとつに「舌診」があります。舌は、臓腑経絡、気血津液、邪正状況を反映する客観的な診断指標です。
舌面におから状(脱落の糸状乳頭細菌食へもの残留物なと)のものが厚く積もり、粒が粗大でこそぐと取れやすいものです。「無根苔」でもみられます。
食積 ・痰濁
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舌面におから状(脱落の糸状乳頭・細菌・食べもの残留物など)のものが厚く積もり、粒が粗大でこそぐと取れやすいものです。
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あたかも豆腐のおから、あるいは食べかすが舌の上に残っているような、べったりとした舌苔が、厚くてまばらに堆積しています。ぬぐうとはがれやすい舌苔です。炎症などの熱の勢いが盛んで、同時に水分や湿気が体内に滞っています。暴飲暴食、不規則な食生活が続いていませんか。胃腸に負担がかかると、消化不良、胃炎、腸炎をまねき、肥満の原因にもなります。心臓への負担も高まります。さらに糖尿病、脂質異常症、痛風になる恐れもあります。湿疹やじんましんなど、肌のトラブルも出ます。
熱の勢いが盛んということは、感冒、インフルエンザといった感染症の可能性があります。自律神経の失調も気になります。
また、湿気が体内に停滞しているため、咳や疾をともなう気管支炎、気管支拡張症、肺炎が心配です。水分代謝と関係が深い腎臓障害にも注意が必要です。精神面に与える影響も大きく、もやもやした気分の不眠、うつ病などが気になります。
さらに、湿気と熱が結びつくと、食欲不振や吐き気を生じることもあります。胃・十二指腸潰瘍、肝機能障害、肝炎、胆石、胆のう炎などの心配があります。泌尿器系も湿気と熱に弱く、腎炎、膀胱炎、尿道炎などでも、このような舌がみられます。
Tongue qualities were scientific measures because they were objective(客観).
I can feel it,you can feel it,so it's not subjective(主観).
腐苔は熱邪と痰濁や食積が挾雑して舌へ持ち上がって形成されるものである。食積化熱・痰濁化熱、あるいは内睡の陽熱有余*1のときによく現れる。治療原則は清熱去邪である。
腐苔で暗くて汚いものは「腐垢苔(こうふたい)」と呼ぶ。腐苔に膿のような粘液で覆われるものは「膿腐苔(のうふたい)」と呼び、内癰によくみられるものである。
また、舌に白いカビのような苔があり、こそぐと取れるがすぐに生じてくるものは、「毎腐苔(まいふたい)」「口麋(こうび)」と呼ぶ。これは正気が衰敗*2し、穢濁(わいだく)の邪気が上乗して現れるもので
ある。カビ・口腔カンジダ症などのときによくみられる。
一般的には、賦苔が腐苔に変化するのは邪盛正衰の兆候を示しており、腐苔がなくなり薄い苔が生えてくるものは正勝邪退*3の兆候を示すものである。
膩腐苔は各種の急・慢性炎症疾患、特に胃腸炎・肝炎・胆嚢炎・気管支炎、また心疾患・脳血管障害などによくみられる。
*1陽熱有余:陽熱の邪気が多く存在する状態。
*2衰敗:衰えること。
*3正勝邪退:邪正闘争の過程で、正気が勝って邪気が退くこと。
朝一番に舌をチェックし、色・形・苔を評価しましょう。 ひび割れ(裂紋)や斑点があるか否かを確かめましょう。
舌の臓腑区分
病気が全身に波及している場合は、舌の全体に変化がみられます。
局部に限定している段階では、特定の臓腑区域に変化が見られます。
Tongue examination is one of unique exam method in Traditional Chinese Medicine(TCM).
It is a necessary component in clinical diagnosis.
Those famous doctor who lived in ancient society or live in modern society, are good at tongue-exam.
●料理が薬(くすり)になる膳=薬膳
●薬膳=食べる方の体質に合っている食事料理
●薬膳は中華料理とは限りません。日本の日常の食材で作れます。
●主食には、雑穀入りのご飯にしましょう。海藻、きのこ、根菜を使用すると良いでしょう。
水分をとり過ぎないようにし、利尿作用の高いとうもろこしなどの食材を食事に取り入れましょう。
体を温める食材もおすすめです。
階段の昇り降りや自転車こぎなどの運動で、汗をかく習慣をつけましょう。
津液の代謝が悪くて、体内に水分がたまった体質です。水分の代謝には脾、肺、腎臓が関係していますが、とくに腎臓の働きが低下していると、水分が体にたまりやすくなってしまいます。また、肺と脾に異常があると、むくみや喘息などの症状も現れてきます。
脾、肺、腎の働きを正常にするために、気を巡らす作用のある食材をとりましょう。さらに利尿作用のある食材で不要な水分を体外に排出します。この体質の人は冷え症の場合が多いので、体を温めるものをとり、運動をして代謝を上げましょう。
痰湿タイプの人には、便通や排尿をよくする食物を使い、脂肪や水分の排泄を促して、体にたまった「痰湿」を取り除くことが肝心です。その役割を果たす食物が、食物繊維に富んだ玄米、麦、雑穀、海藻、きのこ、根菜です。
食物繊維は、人間の消化酵素では消化されにくい食品中成分の総称です。腸内で老廃物や水分を吸収し、便として体外に排出するはたらきがあります。また食物繊維が多い食物は、よく噛まなくては食べられない食品が多く、過度な食欲と食べすぎを抑えてくれます。肥満予防、高脂血症や動脈硬化の予防、整腸作用など、痰湿の症状を予防しととのえるのにぴったりのはたらきをしてくれるのです。
逆に、気になるコレステロールを増やす食物は、肉、脂っぽい食物、甘い食物です。痰湿タイプの人はなるべく控えましょう。
中医学では、のどが渇いて水が飲みたくなったときに飲めば十分に必要量を摂取できるとされていますが、最近は水のペットボトルを携帯して暇さえあれば水を飲む人がいます。しかし痰湿ならそれはタブーです。飲みすぎる傾向が強い痰湿は、逆に抑えぎみの飲水が適量でしょう。
また水分や糖分を多量に含む果物も、とりすぎると、むくみの原因になります。一日に1個ぐらいにしましょう。
おすすめの食性・食味は、「平温涼性」と「甘味」「辛味」「鹸味」です。身体に熱がこもる熱タイプの痰湿は、冬瓜(とうがん)、緑豆、緑豆春雨などの涼性の食材で熱を冷ましましょう。
●肉類、たまご(鶏卵)の黄身、魚卵、脂っぽいもの、甘いもの(ケーキ類 etc.)、味の濃いものは避けましょう。
●炭酸飲料、水分(とくに冷たい飲みもの)、酒類は控えめにしましょう。
●チョコレート、生クリームは控えめにしましょう。
●気になる不調を自分で手軽にケアする方法として、おすすめなのが『ツボ』(経穴)です。
数千年の歴史を持つ中医学(東洋医学)の治療法です。
WHO(世界保健機関)の主導でツボの名称統一を行うなど、最近は世界的にも関心が高まっている治療法です。
「お茶で一服する」「トイレに立つ」といったタイミングでツボを押すことを、ぜひ習慣化しましよう。その場で不調を解消できるだけでなく、病気への抵抗力や免疫力を日々、高めていくことが可能です。
水分代謝を高めて、むくみを取る働きがあります。
津液の代謝が悪くて、体内に水分がたまった体質です。水分の代謝には脾、肺、腎臓が関係していますが、とくに腎臓の働きが低下していると、水分が身体にたまりやすくなってしまいます。また、肺と脾に異常があると、むくみや喘息などの症状も現れてきます。
脾、肺、腎の働きを正常にするために、気を巡らす作用のある食材をとりましょう。さらに利尿作用のある食材で不要な水分を体外に排出します。この体質の人は冷え症の場合が多いので、体を温めるものをとり、運動をして代謝を上げましょう。
●世界の伝統医学の中でも、最も理論体系が整い、豊富な治療手段を備え、長い経験の蓄積があり、実用性の高いのが中医学(東洋医学)です。
この医学は病気の治療ばかりでなく、養生思想も内容が豊かで、病気の予防や健康増進にも活用できます。
その大きな特徴は、一人一人に合わせたやさしい眼差しで、各個人の体質を見極め、体質や体調に合った養生や生活改善を提案することです。
食べすぎや運動不足の傾向があり、太りぎみの人は、痰と呼ばれる余分なものが体内にたまって、体内の気と血の巡りが悪くなっています。
痰とは、西洋医学でいう過剰なコレステロールや中性脂肪のようなものです。体がだるいからと動かないでいると、疲労感が増して動きたくなくなる、という悪循環におちいります。
だるくても、がんばって体を動かしましょう。腹八分目を心がけ、肥満を解消することで、元気に活動できるようになります。
このタイプは、湿度の高い梅雨時や夏、低気圧が近づいてきたときなどに体調を崩しやすい傾向があります。体が重い、肩がこる、などの症状を予防するためには、湿気の多い時期や台風の季節には、特に食事に気をつけ、腹八分目を心がけることが大切です。
また、水分のとりすぎはそれだけで体調を崩す原因になるので、しょっぱいものは控えて、のどの渇きを予防するようにしましょう。
津液の代謝が悪くて、体内に水分がたまった体質です。水分の代謝には脾、肺、腎臓が関係していますが、とくに腎臓の働きが低下していると、水分が身体にたまりやすくなってしまいます。また、肺と脾に異常があると、むくみや喘息などの症状も現れてきます。
脾、肺、腎の働きを正常にするために、気を巡らす作用のある食材をとりましょう。さらに利尿作用のある食材で不要な水分を体外に排出します。この体質の人は冷え症の場合が多いので、体を温めるものをとり、運動をして代謝を上げましょう。
発汗は、身体に溜まったよぶんな水分や老廃物を出す有効な手段です。
できれば、じわりと汗をかくようなスポーツがよいのですが、時間がない場合には、エスカレーターはやめて階段を使う、夕食の後に散歩をする、家でも簡単にできるダンベル体操を続けるなど、毎日の空き時間を利用した運動をしましょう。
そして、夜はゆっくりお風呂につかり、たっぷりと汗をかくようにしましょう。