中医学には、独自の診断法がありますが、そのなかにのひとつに「舌診」があります。舌は、臓腑経絡、気血津液、邪正状況を反映する客観的な診断指標です。
舌の色は、ピンク、赤、赤紫(紅絳)、青紫(紫)、青など、健康状態によって実に様々です(中には驚くような色もあります)。
舌質(舌の本体)の色です。主に淡紅舌・淡白舌・紅舌・紅絳舌・紫舌・青舌の6種類があります。
舌質(舌の本体)の色は気血の状態と寒熱・虚実の判断に有効です。
白い舌には、正常な色よりやや白いものから真っ白なものまで様々です。白い舌は、きれいなピンク色の正常な舌よりも軽いです。一般に、白い舌は"虚"を示唆しています。この場合、気、陽、あるいは血の虚があるかもしれません。
これは"熱"を表します。赤い部分は、体内のどこに熱があるかを示唆し、赤の強さはどの程度の熱があるかを示します。赤が強くなればなるほど、熱の状態は進行しています。さらに、舌の苔の有無は、熱が熱実の症状(陽の過剰)によるものか、熱虚の症状(陰の欠乏)によるものかも教えてくれます。
これは赤い舌がさらに悪化した段階です。紫は"血"の停滞を示唆するもので、一般に、熱が血にダメージを与えたことに起因します。
これは白い舌がさらに悪化した段階です。紫は"血"の停滞を示唆し、一般に、何らかの"虚"による"寒"が原因です。
これは判断に注意を要する状態です。急性疾患や命に関わる緊急事態において、舌は酸素の欠乏によって青くなることがあります。しかし、慢性疾患の場合も、舌がかすかな青味を帯びることがあります。これは、長年にわたって体内に蓄積した寒が陽のエネルギーにダメージを与えていることを示唆しています。
舌の色は明るいピンクから暗い赤、時には青に近いものまで、様々です。
白い舌は一般に体内に行ける何らかの虚を示唆し、赤い舌は噴火する火山のように、熱の存在をほのめかしています。
青い色は停滞や寒の存在を示しています。
淡紅舌:薄いピンク色です。
●淡紅舌・詳細
♣病理:正常・表証(初期)
淡白舌:血色が少ない。口やや淡い・淡い・まったく血色がないなどのタイプがあります。
●淡白舌・詳細
♣病理:気血虚・陽虚(虚寒)
紅舌:淡紅舌よりも舌色は赤いです。
●紅舌・詳細
♣病理:熱証・実熱
紅絳舌:紅舌より赤みはさらに鮮やかであったり、濃かったりします。深紅舌とも呼びます。紅舌と絳舌の見分けをつけにくい場合、「紅絳舌」とも呼びます。
●紅絳舌・詳細
♣病理:虚熱
紫舌:舌色は紫色を帯び、暗いので「暗舌」とも呼びます。紫舌は淡色か紅色か、青色が交じり合うため、淡紫(淡色が多い紫、「淡暗」ともいう)・青紫(青色が多い紫)・紅紫(紅色が多い紫、「暗紅」ともいう)に分類されます。
●紫舌・詳細
♣病理:瘀血
青舌:舌色は青く、赤みが全くないです。昔から「水牛の舌」「静脈の色」にたとえられています。
●青舌・詳細
♣病理:瘀血重症
朝一番に舌をチェックし、色・形・苔を評価しましょう。 ひび割れ(裂紋)や斑点があるか否かを確かめましょう。
舌の臓腑区分
病気が全身に波及している場合は、舌の全体に変化がみられます。
局部に限定している段階では、特定の臓腑区域に変化が見られます。
Tongue examination is one of unique exam method in Traditional Chinese Medicine(TCM).
It is a necessary component in clinical diagnosis.
Those famous doctor who lived in ancient society or live in modern society, are good at tongue-exam.