舌診舌診解説:舌瘡()
炎症などによる熱が発散できていません

中医学には、独自の診断法がありますが、そのなかにのひとつに「舌診」があります。舌は、臓腑経絡、気血津液、邪正状況を反映する客観的な診断指標です。

説明表示をクリック → 説明表示  いらっしゃいませ玄武

舌面や舌底の粘膜潰瘍(口内炎・舌炎)を示しています。


  証(illness syndrome)

内熱


  舌瘡の事例画像

次の例番号をクリックしてください。

  事例画像その1


Null

  事例画像その2


Null


  詳 細

口内炎は、からだの中に熱がこもっているときに発生します。

口内炎が赤くて痛みが強く、舌が赤い場合は、炎症などの影響で熱の勢いが強くなっていると考えられます。赤ら顔、口が渇く、尿の色が濃い、イライラ、不眠などの症状があらわれます。歯肉炎、化膿性疾患、高血圧などが気になります。

また、繰り返し口内炎ができる場合は、舌が乾燥しているならば体液が減り、相対的に熱が生じている状態です。糖尿病、高血圧、脂質異常症、腎炎などが気になります。

疲れると口内炎ができる場合は、からだの機能が低下して熱を発散できないのが原因です。慢性胃炎や腸炎、不整脈や狭心症などが心配です。舌は白っぽい色をしています。


  弁証論治(syndrome differentiation and therapy determination)

Tongue qualities were scientific measures because they were objective(客観).
I can feel it,you can feel it,so it's not subjective(主観).

①心火上炎・胃腸熱結

紅舌・黄苔とともに現れ、患部の腫痛がひどいものは急性舌瘡*1 に多くみられます。

治療原則は清心瀉火*2 ・通便解毒*3 です。

②陰虚火旺

紅舌・少苔無苔とともに現れ、患部の腫痛はそれほどひどくないものは慢性舌瘡に多くみられます。

治療原則は養陰・清熱(虚火)・解毒です。

③脾気虚

淡舌か淡紅舌・薄苔とともに現れ、患部の痛みはそれほどないが、治りが悪いです。

治療原則は健脾益気です。



*1 舌瘡:口内炎・舌炎などのこと。


  対応方剤(formula of drug prescriptions)

青龍 舌瘡の場合に使用される漢方方剤は、次のとおりです。

区切り

朝一番に舌をチェックし、色・形・苔を評価しましょう。 ひび割れ(裂紋)や斑点があるか否かを確かめましょう。

舌の臓腑区分

臓腑区分

病気が全身に波及している場合は、舌の全体に変化がみられます。
局部に限定している段階では、特定の臓腑区域に変化が見られます。

舌の各部
舌診の事例1
舌診の事例2

Tongue examination is one of unique exam method in Traditional Chinese Medicine(TCM).
It is a necessary component in clinical diagnosis.
葉天士Those famous doctor who lived in ancient society or live in modern society, are good at tongue-exam.

朱雀

食養生  食養生1

食養生

 舌瘡は、体質: タイプです

養生法

●料理が薬(くすり)になる膳=薬膳
●薬膳=食べる方の体質に合っている食事料理
●薬膳は中華料理とは限りません。日本の日常の食材で作れます。

 養生法

味の濃いもの、カロリーが高いものは控えましょう。
体の熱を取るセロリ、なす(茄子)、きゅうり(胡瓜)、とうがん(冬瓜)などの野菜を食べましょう。
食べ過ぎ、飲み過ぎに気をつけましょう。
ストレス発散は運動で汗を流すのがおすすめです。



次の食材を積極的にご利用ください。

 漢方食材

葛粉

 薬味etc.

 穀類・豆類

 野菜・キノコ

 果物・木の実

バナナ

 魚介・海藻

蟹

 ストレスなどで身体に「熱」がこもっている


ストレスや飲酒、脂肪分の多い食事などで体に熱がこもり、不調になっている体質です。ストレスにより肝がダメージを受け、この状態が続くと、脾や胃も弱くなり、心にも影響を及ぼすように。放置すると胃腸炎などの消化器系の病気や、脳卒中、心筋梗塞など循環器系の病気に陥るおそれがあります。

まずは、飲酒を控え、脂肪分の多い食事をやめましょう。涼性、寒性の野菜をたくさん食べて、体の余分な熱を取り除いたり、気の巡りをよくする食材をとるなど、食生活から見直してください。

 調味料

 飲 物

緑茶

 内熱の食材を

身体の熱を取るセロリ、なす、きゅうり、冬瓜(とうがん)などの野菜を食べましょう。食べ過ぎ、飲み過ぎに気をつけましょう。ストレスの発散は運動で汗を流しましょう。

ツボ(経穴)  ツボ(経穴)1

 舌瘡は、体質: タイプです

ツボ(経穴)

●気になる不調を自分で手軽にケアする方法として、おすすめなのが『ツボ』(経穴)です。

数千年の歴史を持つ中医学(東洋医学)の治療法です。

WHO(世界保健機関)の主導でツボの名称統一を行うなど、最近は世界的にも関心が高まっている治療法です。

「お茶で一服する」「トイレに立つ」といったタイミングでツボを押すことを、ぜひ習慣化しましよう。その場で不調を解消できるだけでなく、病気への抵抗力や免疫力を日々、高めていくことが可能です。

 合谷(ごうこく)

合谷(ごうこく)

上半身の熱や余分なものの溜まりを取る作用があります。

 つぼの見つけ方

手の甲側の、親指と人差し指のまたから少し入ったところにあって、押して痛むところにあるツボです。

 つぼの押し方

押しこむようにグーッと押します。


ツボ

 百会(ひゃくえ)

百会(ひゃくえ) 頭のてっぺん中央にある、多様な効果が期待できる重要なツボです。「気」の流れを司るおおもと的なツボです。

 つぼの見つけ方

頭頂部よりやや後方にあるくぼみです。左右の耳の先端を結んだ線と眉間を後ろに下がった線が交差する場所です。

 つぼの押し方

親指を使用してこねるように指圧しましょう。

経穴

 ストレスなどで身体に「熱」がこもっている

ストレスや飲酒、脂肪分の多い食事などで身体に熱がこもり、不調になっている体質です。ストレスにより肝がダメージを受け、この状態が続くと、脾や胃も弱くなり、心にも影響を及ぼすように。放置すると胃腸炎などの消化器系の病気や、脳卒中、心筋梗塞など循環器系の病気に陥るおそれがあります。

まずは、飲酒を控え、脂肪分の多い食事をやめましょう。涼性、寒性の野菜をたくさん食べて、体の余分な熱を取り除いたり、気の巡りをよくする食材をとるなど、食生活から見直してください。

 風池(ふうち)

風池(ふうち) 頭に偏っている熱を体全身に行き渡らせ、分散させる効果があります。

 つぼの見つけ方

首の付け根、後頭部の下のくぼみから2~3cmほどの左右にあります。髪の生え際よりも少し上です。

 つぼの押し方

親指を使ってこねるように指圧しましょう。


ツボ

 天柱(てんちゅう)

天柱(てんちゅう) 頭に偏っている熱を体全身に行き渡らせ、分散させる効果があります。

 つぼの見つけ方

天柱は風池よりも下、首を支える筋肉の外側にあるツボです。

 つぼの押し方

親指を使ってこねるように指圧しましょう。

生活改善アドバイス  生活改善アドバイス1

 舌瘡は、体質: タイプです

生活改善アドバイス

●世界の伝統医学の中でも、最も理論体系が整い、豊富な治療手段を備え、長い経験の蓄積があり、実用性の高いのが中医学(東洋医学)です。

この医学は病気の治療ばかりでなく、養生思想も内容が豊かで、病気の予防や健康増進にも活用できます。

その大きな特徴は、一人一人に合わせたやさしい眼差しで、各個人の体質を見極め、体質や体調に合った養生や生活改善を提案することです。

 生活環境対応

入浴

 入浴はぬるめのお湯で、上半身は温めすぎない

熱いお風呂に入ると、のぼせたり、肌が赤くなってかゆみが起こることが多いため、お風呂の温度は低めに設定するのがポイント。

上半身はほてっているのに、下半身は冷える「冷えのぼせ」がある人は、腰から下はゆっくりとお湯につかり、上がるときには、上半身だけ30~35℃くらいのぬるいシャワーを浴びましょう。足湯もよいです。下半身を温めることで、体の上部にこもった熱が下がり、気が全身にめぐります。

また、お風呂上がりにはぬるめのお茶で水分補給をして余分なほてりをクールダウンさせましょう。

養生訓

 ストレスなどで身体に「熱」がこもっている

ストレスや飲酒、脂肪分の多い食事などで体に熱がこもり、不調になっている体質です。ストレスにより肝がダメージを受け、この状態が続くと、脾や胃も弱くなり、心にも影響を及ぼすように。放置すると胃腸炎などの消化器系の病気や、脳卒中、心筋梗塞など循環器系の病気に陥るおそれがあります。

まずは、飲酒を控え、脂肪分の多い食事をやめましょう。涼性、寒性の野菜をたくさん食べて、体の余分な熱を取り除いたり、気の巡りをよくする食材をとるなど、食生活から見直してください。

 スポーツ利用法

テニス

 適度な運動を習慣に

陰虚タイプのほてりと違い、内熱タイプは、熱を発散させるためにもジョギングやテニスなどの運動もOKです。たまに一日がんばるのではなく、毎日の習慣にしましょう。

ただ熱が上にのぼるので興奮しやすく、本当は疲れていても気持ちでは疲れていない、体力が合って元気だと思いがち。あまりがんばりすぎないよう、意識してブレーキをかけたほうがよいでしょう。

TOP