舌診舌診解説:無神舌(Lacking of vitality(out of vitality))
舌質は枯れているように乾燥して血色が悪く艶もない。

中医学には、独自の診断法がありますが、そのなかにのひとつに「舌診」があります。舌は、臓腑経絡、気血津液、邪正状況を反映する客観的な診断指標です。

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舌質は枯れているように乾燥して血色が悪く艶もない。舌体の動きもぎこちない。正気が衰弱しており、病が重く予後の悪いことを示す。


  無神舌の事例画像

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  事例画像その1


無神舌は、暗く乾燥した舌体で、動きがのろいです。それは、気・血・陰・陽及び、精神力の消耗を示唆します。そして、病後の予後はコンディションが悪いことをあらわしています。

  事例画像その2


無神舌は、暗く乾燥した舌体で、動きがのろいです。それは、気・血・陰・陽及び、精神力の消耗を示唆します。そして、病後の予後はコンディションが悪いことをあらわしています。


  詳 細

書籍≪弁舌指南・弁舌之神気章≫には、次のように記述されています。

舌神の有無は舌質の栄枯に現れます。

「栄の舌」(有神舌)は、舌に光沢があり、病気の予後は、良いということです。「枯の舌」(無神舌)は、元気が無くなり、病気の予後が悪いということです。

「栄の舌」(有神舌)は、舌上の充分豊富な流体があるということで、一方、「枯の舌」(無神舌)は、舌上の流体が枯渇しているということです。

「栄の舌」(有神舌)は、バイタリティの充実を意味し、その人は身体に血が充分あることを指し示し、長生きすることを示しています。「枯の舌」(無神舌)は、その人の身体の血が不足して、近々死に至ることを表しています。

もし舌の条件が、紅舌で、湿っていて、元気があって、たとえ、舌苔の色が黄・白・黒であっても、病気の予後は、良いです。もし舌の条件が、暗く、乾いていて、たとえ、舌苔があってもなくても、病気の予後は、悪いです。
条文は少し難しいかもしれませんが、舌診は望診のひとつであり、望診における診察の順序と序列は、神・色・形・態で、先ずは神を診、次に色を診、形を診、態を診ます。舌診においても同じで、何よりも先ずは舌神を診ます。どこが悪いかの前に、治るか治らないかを判断しなければなりません。条文にあるように神ある者、つまり舌神が生き生きしている者は病んでいても治せますが、神なき者、つまり舌神が明らかに生き生きしていない者は治せないということを知るべきです。栄枯(生・死)を弁別して、次いで陰陽寒熱・臓腑経絡を分別します。毎日鏡で自分の舌を診て、生き生きしているかしていないか、明るいか暗いかを診ることを行いましょう。


区切り

朝一番に舌をチェックし、色・形・苔を評価しましょう。 ひび割れ(裂紋)や斑点があるか否かを確かめましょう。

舌の臓腑区分

臓腑区分

病気が全身に波及している場合は、舌の全体に変化がみられます。
局部に限定している段階では、特定の臓腑区域に変化が見られます。

舌の各部
舌診の事例1
舌診の事例2

Tongue examination is one of unique exam method in Traditional Chinese Medicine(TCM).
It is a necessary component in clinical diagnosis.
葉天士Those famous doctor who lived in ancient society or live in modern society, are good at tongue-exam.

朱雀

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