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概 要

らっきょう さまざまな効能があるらっきょうは、日本でも昔から薬用植物として利用されてきましたね!。

身体を温め、発汗を促す作用があるため、風邪や発熱のほか、冷え症にもよいといわれています。

気を巡らせて、胸の痛みを取ったり、便秘や下痢を解消する効果もあります。

硫化アリルという成分には血液をサラサラにする働きがあり、高血圧や動脈硬化の予防に有効ですよ!。


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※薬物の治療効果と密接に関係する薬性理論(四気五味・昇降浮沈・帰経・有毒と無毒・配合・禁忌)の柱となるのが次に掲げる「性・味・帰経」です。

【五性】… 温
※性:中薬はその性質によって「寒・涼・平・熱・温」に分かれます。例えぱ、患者の熱を抑える作用のある薬膳食材の性は寒(涼)性であり、冷えの症状を改善する薬膳食材の性は熱(温)性です。寒性涼性の薬膳食材は体を冷やし、消炎・鎮静作用があり、熱性温性の薬膳食材は体を温め、興奮作用があります。

薬膳食材中薬)の性質と関連する病証
性質作用対象となる病証

寒/涼

熱を下げる。火邪を取り除く。毒素を取り除く。

熱証陽証陰虚証。

熱/温

体内を温める。寒邪を追い出す。陽を強める。

寒証陰証陽虚証。

熱を取り除き、内部を温める2つの作用をより穏やかに行う。

すべての病証。


【帰経】…肺心胃大腸
帰経とは中薬が身体のどの部位(臓腑経絡)に作用するかを示すものです。

【薬味】…辛苦  まず肺に入ります。  次に心に入ります。
※味とは中薬の味覚のことで「辛・酸・甘・鹸・苦・淡」の6種類に分かれます。この上位5つの味は五臓(内臓)とも関連があり、次のような性質があります。
薬膳食材中薬)の味と関連する病証
 味作 用対象となる病証対象五臓

辛(辛味)

消散する/移動させる。体を温め、発散作用。

外証。風証。気滞証。血瘀証。

肺に作用。

酸(酸味)すっぱい。渋い。

縮小させる(収縮・固渋作用)。

虚に起因する発汗。虚に起因する出血。慢性的な下痢。尿失禁。

肝に作用。

甘(甘味)

補う。解毒する。軽減する。薬能の調整。緊張緩和・滋養強壮作用。

陰虚。陽虚。気虚。

脾に作用。

鹹(塩味)塩辛い。

軟化と排除。大腸を滑らかにする。しこりを和らげる軟化作用。

リンパ系その他のシステムが戦っているときの腫れ。

腎に作用。

苦(苦味)

上逆する気を戻す。湿邪を乾燥させる。気血の働きを活性化させる。熱をとって固める作用。

咳・嘔吐・停滞が原因の便秘。排尿障害。水湿証。肺気の停滞に起因する咳。血瘀証。

心に作用。

淡(淡味)

利尿。

水湿証。

注意事項

豚肉などビタミンB1の多い食材とらっきょうを組み合わせると、ビタミンB1の吸収率がよくなりますよ!。


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辣韭が適した体質

 「気」の流れが悪くなって、不調を起こしている


身体や心がストレスを受けると気の流れが悪くなって滞り、気滞体質に陥ります。のどが詰まったり、おなかや胸が張るといった症状のほか、眠れない、怒りっぽくなるといった精神的な不調が現れやすくなります。

ゆっくり休養をとって、ストレスを上手に発散すれば、気の巡りはよくなります。また、薬味やハーブ、スパイスには、気の流れを促す効果があるのでおすすめです。

なお、気滞の状態を放置していると、気とともに体内を巡る血と津液の流れも悪くなりがち。早めに対処しましょう。

 避けたい食材

●濃い味(強すぎる「甘味」「鹸味」)は控えめにしましょう。
●イライラ、赤ら顔、頭痛のあるときは、「辛味」「熱性」のものを控えましょう。
●ガスとゲップの多い人はいも類、豆類を控えめにしましょう。
●唐辛子、にんにく、さつまいも、豆類、ねぎは、なるべく避けましょう。

旬の時期

5~6月


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辣韭(らっきょう)選択方法

固くて艶があり、青い芽が出ていないものを選択しましょうね!。

酢漬けにする場合は大きさのそろったものを選びましょう。


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辣韭(らっきょう)保存法

冷蔵庫

短期の保存はラップに包んで野菜室で冷蔵しましょうね!。

長期保存の場合は、購入したその日のうちに酢漬けにしましょう。


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