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概 要

えび 腎の働きを高め、スタミナをつけます。

身体を温める作用があるため、気の巡りが悪くて血行不良になっている人に適しています。

胃やさないので、胃腸が弱い人も食べられますが、食べ過ぎると身体に余分な熱がこもりやすくなり、ふらつきなどの症状を起こしやすいので注意しましょうね!。

海老(えび)の赤い色素はアスタキサンチンで、強い抗酸化作用があり、悪玉コレステロールが血管につくのを防いだり、視力低下を防ぐ効果があります。

海老(えび)の殻に含まれるキチン・キトサンは、肩こり、不眠、便秘を改善し、生活習慣病や老化の予防にも効果があります。

殻にはタウリンやカルシウムも豊富に含んでいます。

殻ごと煮るスープなど、殻の栄養成分も取れる調理法がおすすめですよ!。


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※薬物の治療効果と密接に関係する薬性理論(四気五味・昇降浮沈・帰経・有毒と無毒・配合・禁忌)の柱となるのが次に掲げる「性・味・帰経」です。

【五性】… 温
※性:中薬はその性質によって「寒・涼・平・熱・温」に分かれます。例えぱ、患者の熱を抑える作用のある薬膳食材の性は寒(涼)性であり、冷えの症状を改善する薬膳食材の性は熱(温)性です。寒性涼性の薬膳食材は体を冷やし、消炎・鎮静作用があり、熱性温性の薬膳食材は体を温め、興奮作用があります。

薬膳食材中薬)の性質と関連する病証
性質作用対象となる病証

寒/涼

熱を下げる。火邪を取り除く。毒素を取り除く。

熱証陽証陰虚証。

熱/温

体内を温める。寒邪を追い出す。陽を強める。

寒証陰証陽虚証。

熱を取り除き、内部を温める2つの作用をより穏やかに行う。

すべての病証。


【帰経】…肝・腎・脾
帰経とは中薬が身体のどの部位(臓腑経絡)に作用するかを示すものです。

【薬味】…甘鹹  まず脾に入ります。  次に腎に入ります。
※味とは中薬の味覚のことで「辛・酸・甘・鹸・苦・淡」の6種類に分かれます。この上位5つの味は五臓(内臓)とも関連があり、次のような性質があります。
薬膳食材中薬)の味と関連する病証
 味作 用対象となる病証対象五臓

辛(辛味)

消散する/移動させる。体を温め、発散作用。

外証。風証。気滞証。血瘀証。

肺に作用。

酸(酸味)すっぱい。渋い。

縮小させる(収縮・固渋作用)。

虚に起因する発汗。虚に起因する出血。慢性的な下痢。尿失禁。

肝に作用。

甘(甘味)

補う。解毒する。軽減する。薬能の調整。緊張緩和・滋養強壮作用。

陰虚。陽虚。気虚。

脾に作用。

鹹(塩味)塩辛い。

軟化と排除。大腸を滑らかにする。しこりを和らげる軟化作用。

リンパ系その他のシステムが戦っているときの腫れ。

腎に作用。

苦(苦味)

上逆する気を戻す。湿邪を乾燥させる。気血の働きを活性化させる。熱をとって固める作用。

咳・嘔吐・停滞が原因の便秘。排尿障害。水湿証。肺気の停滞に起因する咳。血瘀証。

心に作用。

淡(淡味)

利尿。

水湿証。

注意事項

ビタミンCの多いものと食べるなら必ず加熱を

柑橘(かんきつ)類の果汁など、ビタミンCが豊富なものと海老(えび)を合わせると毒性が出るといわれています。

海老(えび)を加熱調理すれば、その心配はなくなります。

おいしく安全に食べるには背わたは必ず取除く

背わたは海老(えび)の腸で、老廃物や砂が入っていることがあります。

食感や味もよくなるので、背わたは必ず取ってから、食べましょうね!。


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海老が適した体質

 「気」が足りず、体力が落ちている


人間の活動のエネルギー源である「」。このの量が不足しているのが「気虚」体質です。

は、食べ物が胃腸で消化吸収されて作られます。気虚体質は胃や腸が弱く、消化吸収機能が低下しているため、上手にが作れない状態のことです。その結果、風邪などのウイルスやアレルギーに対する抵抗力も落ちてしまいます。

胃腸を冷やす食べ物や消化しにくい生ものは、できるだけ避けるようにしましよう。また、食べ過ぎも禁物です。温かく消化のよいものを適度に食べるようにしてください。

 避けたい食材

●冷たいもの、生もの、脂っぽいものおよび、甘いものは取りすぎないように注意しましょう。
●刺激の強い食材(唐辛子、わさび、コショウ、山椒)は、なるべく控えましょう。
●チョコレート、小麦粉、白砂糖、うこん(ターメリック)、海藻、レタスは、なるべく避けましょう。

旬の時期

秋~冬


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海老(えび)選択方法

ひげがピンとしていて、足が折れていないものを選びましょう。

生きている場合は、元気に動いているものが良いですよ!。


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海老(えび)保存法

冷蔵庫

冷蔵庫に入れ、買ったその日中に食べましょうね!。

冷凍保存はゆでてからでも良いです。


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