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概 要

うるち米 活動のエネルギー源となる炭水化物を豊富に含み、気を補う食材ですね!。

胚乳のみを残した「精白米」と、ぬか、胚芽を残した「玄米」に分けられます。

胃腸を丈夫にし、消化吸収機能を回復させる働きがあるほか、イライラを和らげる作用もあります。

玄米は精白米に比べてビタミンB1や食物繊維が豊富で、疲労回復や便秘の予防にも効果がありますよ!。


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※薬物の治療効果と密接に関係する薬性理論(四気五味・昇降浮沈・帰経・有毒と無毒・配合・禁忌)の柱となるのが次に掲げる「性・味・帰経」です。

【五性】… 平
※性:中薬はその性質によって「寒・涼・平・熱・温」に分かれます。例えぱ、患者の熱を抑える作用のある薬膳食材の性は寒(涼)性であり、冷えの症状を改善する薬膳食材の性は熱(温)性です。寒性涼性の薬膳食材は体を冷やし、消炎・鎮静作用があり、熱性温性の薬膳食材は体を温め、興奮作用があります。

薬膳食材中薬)の性質と関連する病証
性質作用対象となる病証

寒/涼

熱を下げる。火邪を取り除く。毒素を取り除く。

熱証陽証陰虚証。

熱/温

体内を温める。寒邪を追い出す。陽を強める。

寒証陰証陽虚証。

熱を取り除き、内部を温める2つの作用をより穏やかに行う。

すべての病証。


【帰経】…脾胃肺
帰経とは中薬が身体のどの部位(臓腑経絡)に作用するかを示すものです。

【薬味】…甘  まず脾に入ります。
※味とは中薬の味覚のことで「辛・酸・甘・鹸・苦・淡」の6種類に分かれます。この上位5つの味は五臓(内臓)とも関連があり、次のような性質があります。
薬膳食材中薬)の味と関連する病証
 味作 用対象となる病証対象五臓

辛(辛味)

消散する/移動させる。体を温め、発散作用。

外証。風証。気滞証。血瘀証。

肺に作用。

酸(酸味)すっぱい。渋い。

縮小させる(収縮・固渋作用)。

虚に起因する発汗。虚に起因する出血。慢性的な下痢。尿失禁。

肝に作用。

甘(甘味)

補う。解毒する。軽減する。薬能の調整。緊張緩和・滋養強壮作用。

陰虚。陽虚。気虚。

脾に作用。

鹹(塩味)塩辛い。

軟化と排除。大腸を滑らかにする。しこりを和らげる軟化作用。

リンパ系その他のシステムが戦っているときの腫れ。

腎に作用。

苦(苦味)

上逆する気を戻す。湿邪を乾燥させる。気血の働きを活性化させる。熱をとって固める作用。

咳・嘔吐・停滞が原因の便秘。排尿障害。水湿証。肺気の停滞に起因する咳。血瘀証。

心に作用。

淡(淡味)

利尿。

水湿証。

注意事項

玄米はアレルギーになる人も

玄米を食べると、まれに、胃が痛くなったり、アレルギーになる人もいます。

体質に合わなければ、精白米をとりましょう。

胃弱の人や老人、子どもは控えましょうね!。


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粳米が適した体質

 「気」が足りず、体力が落ちている


人間の活動のエネルギー源である「」。このの量が不足しているのが「気虚」体質です。

は、食べ物が胃腸で消化吸収されて作られます。気虚体質は胃や腸が弱く、消化吸収機能が低下しているため、上手にが作れない状態のことです。その結果、風邪などのウイルスやアレルギーに対する抵抗力も落ちてしまいます。

胃腸を冷やす食べ物や消化しにくい生ものは、できるだけ避けるようにしましよう。また、食べ過ぎも禁物です。温かく消化のよいものを適度に食べるようにしてください。

 避けたい食材

●冷たいもの、生もの、脂っぽいものおよび、甘いものは取りすぎないように注意しましょう。
●刺激の強い食材(唐辛子、わさび、コショウ、山椒)は、なるべく控えましょう。
●チョコレート、小麦粉、白砂糖、うこん(ターメリック)、海藻、レタスは、なるべく避けましょう。

旬の時期

8月下旬~11月


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粳米(うるちまい)選択方法

精米した米は、時間が経つほど酸化して食味が落ちるので、精米日を確認して新しいものを選びましょうね!。


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粳米(うるちまい)保存法

酸化や乾燥を防ぐため、密閉容器等に入れて湿気の少ない冷暗所に。定期的に容器の掃除もしましょうね!。


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