概 要
冷えのつよいものに多い。
寒がりと四肢の冷え、脱力感、自然に汗が出る、腰や背中の痛み、腰や下肢の脱力、耳鳴り、難聴、軟便、尿がうすく量が多い。
舌質;淡舌苔:白潤。脈:細弱または沈弱。
治 療
八味地黄丸:本証に対する基本方剤。
八味地黄丸合五苓散:浮腫や頭痛などのつよいもの。
八味地黄丸合六君子湯:悪心や軟便などを伴うもの。
牛車腎気丸:下肢のしびれや尿量減少があるもの。
使用漢方薬
次の漢方薬が、高血圧症・腎陽虚証・に対してよく効く可能性が高いです。
処方名:八味地黄丸
本証に対する基本方剤。
処方名:五苓散
浮腫や頭痛などのつよいもの。
処方名:六君子湯
悪心や軟便などを伴うもの。
処方名:牛車腎気丸
下肢のしびれや尿量減少があるもの。
備 考
毎日の意識と工夫で、生活習慣の改善を
上がった血圧を薬で一時的に下げることはできますが、それでは根本的な高血圧の改善にはつながりません。まずは高血圧を予防・改善するよう、生活習慣を変えていくことが大切です。
毎日の食事では、塩分はなるべく控え、薄味を心がけましょう。焼き魚や和え物にも酢の酸味を上手に使ってみてください。
また、加工食品はあまり使わず、新鮮な食材をとるようにしましよう。毎日のお酒も控え目(1日1合程度)に。
ラジオ体操やウォーキング、太極拳といった有酸素運動も効果的です。お風呂は「ぬるめのお湯に10分程度」を目安にしてください。またお風呂での事故も多いので、風呂場と脱衣所の温度差には注意しましょう。
そのほか、ストレス解消のために趣味を持つ、安定した睡眠をとる、食物繊維の多い野菜やヨーグルトなどを食べて排便を良くする、など無理なく実践できる養生法はたくさんあります。毎日の生活から高血圧を予防・改善するよう、ちょっとした意識と工夫を心がけてみてください。