秋を元気に過ごすためには、夏の疲れをしっかり回復し、秋の乾燥ダメージを防ぐことが大切です。

ココロやカラダが「なんだか重いな」と感じたら、早めのケアで疲労感をすっきり改善しましょう!

概　要

「肺」の潤い対策とストレス発散がカギ

秋の心のトラブルは、夏の不調を引きずることで起こりやすくなるので要注意です。

たいしつ 夏は発汗による水分不足でドロドロ血を招きやすく、これが「心」の負担や「脳」の血流悪化につはがります。

夏後半（長夏)に入ると、今度は冷たいものの摂り過ぎなどで「脾胃（胃腸)」の働きが弱くなり、脳の働きを良くする「気(工ネルギー）が不足してしまうこともありますね！。

心や脳は精神状態と深し、関わりがあるため、結果不眠や不安感芯おの症状が現れやすくなります。

こうした状態を抱えたまま秋になると、精神的な不調がさらに起こりやすくなります。

これは、自然界の「陰陽」のバランスが変化し、秋は「陰」が満ちてくる季節なるためですよ！。

気持ちも静かに落ち着く時期ですが、その分、精神的に安定していなし、と落ち込みやすくなってしまうのです。

また、秋は乾燥による「肺」のダメージが精神状態に影響することもあります。

肺の機能が低下して体内の「気」が不足すると、気の流れも停滞しやすくなり、結果、気持ちの脱力感、過剰なストレスなどにつながるのです！。

秋のココロのケアは、まず肺の潤いを養い、健やかに保つことがポイントです。

しっかり呼吸をして、"元気な気持ち"の基本となる気を十分に養いましょう。

夏の胃腸症状が続いている人は、脾胃の養生も忘れずに（「カラダのケア」参照)。

また、香りの良いお茶などを取り入れて、こまめにストレスを発散することも大切ですね！。

主症状

◎秋に起こりやすいココロの不調：　気分の脱力感覇気がない、声が弱い、涙もろい、理由もなく悲しくなる、不眠、不安感、頭痛、のどの閉塞感

使用漢方薬

次の漢方薬が、疲労の養生・肺の潤い対策・に対してよく効く可能性が高いです。

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処方名：逍遙散

肝・脾・血虚対応

処方名：加味逍遙散

不定愁訴対応

処方名：天王補心丹

体質虚弱な方の不眠・肩こりに

処方名：甘麦大棗湯

不安定な精神の高ぶり対応

処方名：温胆湯

秋のココ□のケアは、まず肺の潤いを養い、健やかに保つことがポイント。しっかり呼吸をして、"元気な気持ち"の基本となる気を十分に養いましょう。

夏の胃腸症状が続いている人は、脾胃の養生も忘れずにσカラダのケア」参照)。また、香りの良いお茶などを取り入れて、こまめにストレスを発散することも大切です。

食　養

疲労の養生-肺の潤い対策-対応の方は、次の食材を積極的にお召し上がりください。

肺を潤し、気持ちを安定させる食材:　
百合根、小麦、金針葉、桂花茶(キンモクセイの花茶)、菊花、ジャスミン茶、あわび、牡蠣、ヨーグルト、うこん、五味子

ツボ（経穴）

足三里
膝のお皿の下の線から指４本分下がったむこうずねのすぐ外側。

涌泉
「涌泉」は身体の活力・元気が湧いてくるツボで、足の冷えや違和感などを和らげる効果が期待できます。

暮しの養生

睡眠を十分とって、夏の疲れを早めに回復を。～質の良い睡眠のために～
　・夕方以降、濃いコーヒーやお茶は控えめにしましょう。
　・寝る寝直前のテレビや携帯電話は控え、気持ちをリラックスしましょう。
　・就寝前に入浴で身体を温めてください。

〔肺」は「大腸」と関係が深い臓器です。排便をスムーズにすることも大切です。

ウォーキングやジョギングなど、身体を動かして体力アップしましょう。適度な運動はストレス発散にも効果的ですね！。

入浴時に頭皮をマッサージしましょう。陽気と血行を促して心身をスッキリさせます。