熱中症の予防対策としては、「心」と「脾胃」を健やかに保つことが基本ですよ!。

特に不調を感じていなくても過信はしないで、日頃の介護を心がけましょうね!。


概 要

五臓の「心」は、血液を全身に送り、脳の働きとも深く関わる臓器ですね!。

心がしっかり機能していれば、身体全体に栄養や潤いが行き届き、脳も健やかな状態が保たれますよ!。

ところが、夏は暑さによる発汗で、体内の「水分」や「気(エネルギー)」を消耗しがちに。すると、水分不足でド□ド□血を招き、心に大きな負担がかかりますね!。

また、気を消耗すると、心や脳のエネルギーも不足してしまうことに。こうした状態が熱中症を招いてしまうため、夏は心の働きを守ることがとても大切なのですよ!。

養生の基本は、水分と気の不足をしっかり補うことです。"のどが渇いた"と感じる前に水分補給をするよう心がけ、食事をしっかり取って体内の気を養いましょうね!。


主症状

動悸、息切れ、疲労感、めまい、□の渇き、皮膚の乾燥


使用漢方薬

次の漢方薬が、熱中症・予防対策・心に対してよく効く可能性が高いです。

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処方名:生脈散

生脈散 益気・生津・止汗・生脈

元気とうるおいを与えます。

気陰両虚の病証を治療する処方ですよ!。

処方名は気の推動機能を強めると同時に、脈中の津液を増加して、脈を回復させるという意味をもちますね!。

人参は不足している気を補益し、固脱作用によって汗の流失を抑え、虚弱脈の根本を治療しますね!。

麦門冬は甘寒の性味があり、体内の陰津を補う肺薬で、夏のカラ咳に効果があります。

五味子は酸味によって汗を収斂すると同時に、安心作用もありますよ!。

3薬は違う角度から心と肺の症状を治療しながら守っているので、夏の疲労回復・心不全の予防に適しますよ!。

作用は穏やかで、心の機能が弱く、夏に不安を感じる人は毎日1回の服用で、心を守る効果が期待できますね!。
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処方名:炙甘草湯

炙甘草湯 益気・滋陰・養血

補気・滋陰・補血の作用を組み合わせた温補の処方で、主に気血不足による動悸および不整脈を治療する専門処方であり、「復脈湯」(乱れた脈を回復させる)の別名もありますよ!。

主薬の炙甘草は甘味と温性によって心気を養い、人参・大棗と合わせて心気を補益します。同時に後天の本である脾胃の気も補って、気血の源を充足しますね!。

生地黄・阿膠などの滋陰・補血の4薬は不足している陰血を補益し、心の陰血を助けます。桂枝は心の主薬で、心気を温め、血脈を通じさせ、血と水の停滞を防ぎ、心の諸症状に対して欠かせない存在ですよ!。

心の気血不足による諸症状を根本から治療する方剤であり、作用は穏やかで長期的な使用も可能ですね。甘味がやや強いので、食欲が不足`舌苔が厚い・下痢する時は要注意ですよ!。体力をつけ、動悸や息切れを和らげます
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舌 質

淡い


淡い

淡い

舌 苔


乾

乾

食 養

食養熱中症-予防対策-心対応の方は、次の食材を積極的にお召し上がりください。

肉 果物 野菜 温野菜 魚

身体に潤いをうみ、汗の流出を防ぎましょう!

●小麦
●桃
●レモン
●あんず
●豆腐
●湯葉
●りんご
●ハツ
●梅干し
●トマト
●ヨーグルト


ツボ(経穴)

ツボ 夏バテによるだるさにはツボ押しが有効です。膝から指4本分下のところで脛の骨の外側にある「足三里」や、足の裏の土踏まずの中央のくぼみにある「湧泉」がおすすめ。足三里は胃腸の働きを高め、湧泉は、その字が示すように、“ここを刺激すれば元気が湧いてくる”といわれるツボです。

入浴時に足の裏をマッサージするように優しく押すとよいでしょう。


暮しの養生

夏でも入浴を心がけ、疲労の回復をしましょうね!。

●睡眠を充分とって体力の回復をしましょう。疲れたら昼寝もオススメですよ!。

●適度に汗をかくことも大切です。冷房は過剰にならないよう、上手に使いましょうね!。

●胃腸を守るためにも、冷たい飲食や生ものは控えめにしましょう!。


備 考

暑邪

暑邪の特徴

「熱中症」を代表とする暑証をひき起こす主な病因は暑邪ですよ!。暑証の治療のため、暑邪の特徴を把握しておきたいですね。

(1)暑邪は陽邪で炎熱の性質
暑は夏の主気であり、これが病因となると暑邪といいます。暑邪は陽邪であり、炎熱の特徴をもつので、暑証の症状は発熱・心煩・口渇・数脈などの熱証の特徴をもちますよ!。

(2)暑邪は昇散して津液と気を損傷
暑邪は陽邪のため上昇・発散を主ります。暑邪が侵入すると、皮膚の膜理が開き、ひどく汗をかき、そのため津液は消耗され、口渇・尿少などの津液損傷の症状が見られますよ。汗とともに津液だけではなく、津液を固摂する気も流失してしまうため、息切れ・疲れなどの気虚症状も見られますね!。

(3)暑邪は湿邪と結びつきやすい
暑邪は湿邪と絡むことが多いです。その理由は2つ考えられますね。
①夏は雨も多く蒸し暑く湿っぽい。自然界に暑邪と湿邪が同時に存在し、これらが人体に侵入する条件があります。
②夏は生冷のものを食べ過ぎたり飲み過ぎたりしてしまいます。その結果、脾胃を損傷し、脾胃の運化機能が影響され、体内に水湿が停滞し、悪心・下痢などの胃腸症状も多くなりますよ!。

夏と臓腑の関係

中医学では、夏は特に心および脾胃の臓腑を調節し補益することが大切と考えていますよ!。

(1)心
心は暑を主ります。暑くなって汗をかきすぎると、身体の水分である津液は消耗されて、血液が濃縮し、心の負担が重くなり、動悸・眩暈・心煩などの心の症状が現れます。夏はできるだけ水分をとって津液を補い、養心・清心する必要がありますね!。

(2)脾胃
胃腸(脾)
もともと東洋医学では、夏の厳しい暑さや湿度の高さによりダメージを受けやすいのは「胃腸(脾)」であるという考え方があります。

胃腸(脾)は食べ物からエネルギーを生み出すところのため、暑さにより食欲が落ちて食事量が減ると、体の中でエネルギーを作り出せなくなります。結果疲れやすくなり、体がだるくなったりして、やる気が出ないなどの症状が出てくるわけです。

そこへさらに、睡眠不足などが重なると熱中症のリスクも高まることになります。

夏は暑気ばかりでなく湿気(気候・食事などから)も多く、湿によって脾がやられると、食欲不振・下痢・痩せなどの脾胃不足の症状が多くなりますね。できるだけ脾胃を補益して水湿を運化させるため健脾・惨湿・和胃法を併用したいですね!。