熱中症の予防対策としては、「心」と「脾胃」を健やかに保つことが基本ですよ!。

特に不調を感じていなくても過信はしないで、日頃の介護を心がけましょうね!。


概 要

暑さで体温調節の機能が乱れ、体内に熱がこもってしまうタイプですね!。

身体が暑さに慣れていない夏の前半にも起こりやす<、ほてり、□の渇き、めまい、倦怠感などの症状が起こりますね!。

こうした不調は初期の熱中症の証拠なので、気付いたら早急に対処をすることが大切ですよ!。

涼しい場所に移動して身体の熱を冷まし、水分(ナトリウムを含むスポーツドリンクや経口補水液)をしっかり補給しましょうね!。

不調が和らいだら、十分に休息をとって身体を回復させてくださいね!。


主症状

熱感、顔の赤み、ほてり、□の渇き、発汗異常(急な発汗、暑いのに汗が出ない)、めまい、倦怠感、頭痛、吐き気、手足がつる


治療原則

清熱・涼心・解暑


治則説明

身体内の暑邪、特に肺胃の熱盛を清しながら、心火上炎にならないように涼心法を用いて暑邪を解除しましょうね!。


使用漢方薬

次の漢方薬が、熱中症・対処方法・暑熱邪盛に対してよく効く可能性が高いです。

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処方名:白虎化人参湯

白虎化人参湯 清熱・生津・益気

肺胃熱盛(気分熱)を清する「白虎湯」に人参を加えた処方で、中暑治療の主方ともいえますね!。

優れた清熱作用をもつ寒性の石膏と知母によって温熱邪気を清しながら、人参によって体内の津液の回復をはかることができますよ。

正邪が激しく抗争し、高熱・口渇が現れている時に用いられる名方ですね!。

しかし、葉天士が「竈の煙が消えても、灰に火がある」と指摘したように、高熱が下がっても、体内に残る余熱が再び燃え出す心配があるので、紅舌・黄苔・微熱の症状がなくなるまで本処方を投与し続けます。

発熱が完全に下がった時は、使用量を減少するか、ほかの処方に変方します。
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処方名:黄連解毒湯

黄連解毒湯 清熱・解毒・涼心

熱毒が非常に亢進した病証を治療する処方です。

原典には「熱盛による錯語(うわ言)を治す」とあり、旺盛な熱邪によって生じる発熱・心煩・不眠などの心火上炎の症状を治療しますよ!。

組成が簡潔なので、裏熱証に広く応用できます。本方は皮膚の欝庁毒に用いる主方でもあり、夏の皮膚の化膿性疾患、例えばとびひなどの症状にも使用できますよ。

清熱解毒と同時に燥湿作用もありますので、食中毒による下痢などの湿熱毒の症状に対しても主方となりますが、乾燥作用があるため、口渇が強い場合は注意が必要ですね!。
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処方名:銀翹散

銀翹散 風熱表証のかぜによる発熱・咽喉(のど)の痛み・口(のど)の渇き・咳(せき)・頭痛に
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舌 質

紅色


紅色

紅色

舌 苔

黄苔


黄苔

黄苔

食 養

食養熱中症-対処方法-暑熱邪盛対応の方は、次の食材を積極的にお召し上がりください。

肉 果物 野菜 温野菜 魚

身体の熱を冷ます食材で、日頃の熱中症予防をしましょうね!

●すいか
●苦瓜
●ミント
●冬瓜
●トマト
●緑茶
●きゅうり
●蓮根
●はと麦茶


ツボ(経穴)

ツボ 夏バテによるだるさにはツボ押しが有効です。膝から指4本分下のところで脛の骨の外側にある「足三里」や、足の裏の土踏まずの中央のくぼみにある「湧泉」がおすすめ。足三里は胃腸の働きを高め、湧泉は、その字が示すように、“ここを刺激すれば元気が湧いてくる”といわれるツボです。

入浴時に足の裏をマッサージするように優しく押すとよいでしょう。


暮しの養生

疲労の回復

夏でも入浴を心がけ、疲労の回復をしましょうね!。

●睡眠を充分とって体力の回復をしましょう。疲れたら昼寝もオススメですよ!。

●適度に汗をかくことも大切です。冷房は過剰にならないよう、上手に使いましょうね!。

●胃腸を守るためにも、冷たい飲食や生ものは控えめにしましょう!。


備 考

暑邪

暑邪の特徴

「熱中症」を代表とする暑証をひき起こす主な病因は暑邪ですよ!。暑証の治療のため、暑邪の特徴を把握しておきたいですね。

(1)暑邪は陽邪で炎熱の性質
暑は夏の主気であり、これが病因となると暑邪といいます。暑邪は陽邪であり、炎熱の特徴をもつので、暑証の症状は発熱・心煩・口渇・数脈などの熱証の特徴をもちますよ!。

(2)暑邪は昇散して津液と気を損傷
暑邪は陽邪のため上昇・発散を主ります。暑邪が侵入すると、皮膚の膜理が開き、ひどく汗をかき、そのため津液は消耗され、口渇・尿少などの津液損傷の症状が見られますよ。汗とともに津液だけではなく、津液を固摂する気も流失してしまうため、息切れ・疲れなどの気虚症状も見られますね!。

(3)暑邪は湿邪と結びつきやすい
暑邪は湿邪と絡むことが多いです。その理由は2つ考えられますね。
①夏は雨も多く蒸し暑く湿っぽい。自然界に暑邪と湿邪が同時に存在し、これらが人体に侵入する条件があります。
②夏は生冷のものを食べ過ぎたり飲み過ぎたりしてしまいます。その結果、脾胃を損傷し、脾胃の運化機能が影響され、体内に水湿が停滞し、悪心・下痢などの胃腸症状も多くなりますよ!。

夏と臓腑の関係

中医学では、夏は特に心および脾胃の臓腑を調節し補益することが大切と考えていますよ!。

(1)心
心は暑を主ります。暑くなって汗をかきすぎると、身体の水分である津液は消耗されて、血液が濃縮し、心の負担が重くなり、動悸・眩暈・心煩などの心の症状が現れます。夏はできるだけ水分をとって津液を補い、養心・清心する必要がありますね!。

(2)脾胃
胃腸(脾)
もともと東洋医学では、夏の厳しい暑さや湿度の高さによりダメージを受けやすいのは「胃腸(脾)」であるという考え方があります。

胃腸(脾)は食べ物からエネルギーを生み出すところのため、暑さにより食欲が落ちて食事量が減ると、体の中でエネルギーを作り出せなくなります。結果疲れやすくなり、体がだるくなったりして、やる気が出ないなどの症状が出てくるわけです。

そこへさらに、睡眠不足などが重なると熱中症のリスクも高まることになります。

夏は暑気ばかりでなく湿気(気候・食事などから)も多く、湿によって脾がやられると、食欲不振・下痢・痩せなどの脾胃不足の症状が多くなりますね。できるだけ脾胃を補益して水湿を運化させるため健脾・惨湿・和胃法を併用したいですね!。