ひんやりとした風が吹き、さわやかで過ごしやすい季節になりますが、これからの時期は咳やのどの痛みといった不調に悩まされることも多くなります。

のどが弱い状態のままでは、かぜも引きやすくなってしまうので要注意ですね!。

油断せず、日頃のケアを大切にしましょう。


概 要

のどの痛みや腫れ、咳といった不調は"かぜが原因"と考えがちですが、身体全体のバランスを考える中医学では、体内の不調にもその要因があると考えます。

のどは呼吸を行い、食べ物や水分を飲み込む器官です。

そのため五臓の「肺」「脾胃」と特に深い関係があり、これらの機能が低下すると、のどに影響して不調が起こりやすくなるのです。

例えば、自然界の邪気(風・熱などの邪気)が体内に侵入して肺に熱がこもると、急な咳やのどの腫れ、痛みなどの原因になりますよ!。

肺の「気(エネルギー)」が不足している人は、咳が出やすい、かぜを引きやすいなど、不調を繰り返してしまうこともあります。

また、暴飲暴食などで脾胃(胃腸)の機能が低下すると、身体に湿(余分な水分や汚れ)や熱が溜まり、のどの腫れや膿、炎症などを引き起こすこともあります。

その他、のどは「腎」の潤いを受けていると考えるため、腎の働きが低下すると、乾燥やかゆみなどの不調につながることもあります。

このように、のどの痛みや咳などの症状には、さまざまな原因があります。

これからの季節、のどから侵入しやすいかぜを予防するためにも、自分の症状や体質にあった"のどのケア"を心がけましょう。




備 考

暮らしの養生

毎日のうがいを習慣に。板藍茶や桔梗湯でのうがいも効果的ですよ!。

桔梗湯 »うがい薬を!

たばこ、酒、辛いものは、のどを刺激するので控えめにしましょうね。

ナッツ類やせんべいなど、固い食べ物はのどを傷つけやすいので要注意です。

加湿器などを利用して乾燥を予防すること。エアコンの使い過ぎにも気をつけてね!。

おしゃべりやカラオケは適度にすること。のどの負担を少なくしましよう。